スキップしてメイン コンテンツに移動

最近面白かったゲーム(2017/05/29)

1.キングドミノ(暫定評価:7)

 2017年のSdJにもノミネートされた軽めのタイル配置ゲー。どのタイルを選ぶか、どこに配置するかのジレンマがシンプルなルールに凝縮されている。
 めちゃくちゃ面白いという感じではないけど、軽く緩く遊びたいときに重宝しそう。それなりにゲーム慣れしているなら、ヴァリアントルールの中央王国と調和は入れないと恐らく物足りない。


2.FUSE(暫定評価:7)

 リアルタイム協力ゲーム。ダイス振ってカードに描かれた条件を達成し、爆弾を解除していく。リアルタイムゲーのためどうしても冷静な判断が難しい。iOS、Androidに対応した素敵な専用アプリがあり、カウントダウンの雰囲気とスコアの記録がいい感じ。


3.電力会社(暫定評価:8)

 発電所の競りとネットワーク構築の熱いゲーム。他のゲームに比べると確かに数値計算が多めに必要だが、ある程度まではどんぶり勘定で拡大再生産の傾斜だとか発電所の対費用効果を考えるくらいでも充分な気も。
 さすがに最終盤は詰将棋的にギリギリの計算が必要になるが、頭のなかでソロバンを弾いて最善と思われる手を打てたときの快感は筆舌に尽くしがたい。
 『蒸気の時代』を遊んだときにも感じたが、やはり時代を越えて名作と呼ばれるゲームは、それに足る面白さを備えているなと改めて痛感した。


4.ルールの達人(暫定評価:7)

 ルールカードと数字カードを各プレイヤーが一枚ずつ出し、ルールカードの条件を達成できていれば得点になるゲーム。ルールの中には条件がぶつかり合うものや協力を促すようなものが上手く混ぜられており、また同じルールは重複して出せないルールのため読み合いが熱く悩ましい。
 今回は3人戦のためダミープレイヤーが2人入るが、そこの運も僕は悪く感じなかった。3人でも充分読み合いになり、補充やダミーの運もちょうどいい印象。4人や5人でも遊んでみたい。


5.コードネーム(暫定評価:7)

 2016年のSdJノミネート作。チーム戦のワードゲーム。
 前回遊んだときはワードを考える時間がかかり気味でどうなのかなーと思ったが、ちょっと難解めなコミュニケーションゲームがしたいなら充分許容範囲だった。
 他のワードと関連しにくく、自陣営にだけ上手く伝わるワードを考えられると楽しい。

コメント

このブログの人気の投稿

ペーパーテイルズのご紹介

ボドゲ紹介 Advent Calendar 2018、3日目の記事です。  突発ですが、ボドゲ紹介 Advent Calendarに今年も参加させて頂きました。昨年参加した記事は こちら (大鎌戦役について書きました)を。  「ボドゲ紹介 Advent Calendar 2018」については こちら をご覧ください。  【概要】  ペーパーテイルズは、国産インディーゲーム「ヴォーパルス」のリメイク作品です。  ユーロ寄りながら、少しだけTCG的なテキストもある傑作ドラフトゲームです。  より詳しいルールの概要は過去に書いた こちら をご覧ください  【魅力1 経年による時間経過】  ドラフトで巡るユニットカードは、場に出すとラウンドの終わりに経年マーカーを乗せます。また、経年マーカーが乗った状態でラウンドの終わりを迎えると、ほとんどの場合そのユニットは捨て札となります。  経年マーカー一つはゲーム内の25年を表しており、2つ目が乗る50年までにそのユニットが十分に動けなくなることが読み取れます。同様に、2つ目のマーカーが乗っても大丈夫、すなわち長寿なユニットや、最初からマーカーが乗っており残りの寿命が短いもの、はたまたより多くのマーカーを乗せることで価値が高くなるものもあります。  この不均衡さに情緒と、時のうつろいを深く感じます。 【魅力2 経年しない建物】  先程経年について触れましたが、ユニットとは逆に経年しないものがゲーム中に登場します。それが建物カードです。  建物は最初からすべてのカードが公開されており、条件を満たすことで自分の場に建築できます。  建築された建物はゲーム内時間で100年の間、劣化することなく場に残り続け、恩恵をもたらします。この建物カードがあることで、ユニットカードのすぐに退場してしまう儚さが際立っているように感じます。 【魅力3 テーマと一致したシステム】  ここまでご紹介したように情緒と時間を感じられる素敵なテーマです。  同時にシステム的にも優れており、手札運の絡むユニットが2ラウンドで退場することで、運要素の影響を軽減しています。  ユニットとは逆の性質を持つ建物は最初からすべて公開されており、運要素はありません。そのため、どの建物をいつどの順に建てるかは計画的に行え

【紹介】大鎌戦役

 この記事は ボドゲ紹介 Advent Calender 2017 、4日目のものになります。  詳しくは是非リンク先を!  さて、今回は紹介ということで、僕が今年初めて遊んだ中で最も好きなゲーム、大鎌戦役を紹介したいと思います。   ◯概要  以下、アークライト様より引用。  『サイズ』は1920年代のもうひとつの世界の舞台にした、重量級4X(探検・拡大・開発・破壊)ゲームである。そこは農業と戦争の時代、そして傷ついた心と古びた兵器、発明と勇気の時代であった。 欧州に積もる雪は人類最初の世界大戦の灰で黒ずんでいた。かの大戦に重装甲兵器《メック》を送り込んだ「ファクトリー」と呼ばれる大都市国家はその門戸を閉ざし、近隣国家に注視されていた。戦場へと赴く五カ国のうち、自分の帝国を東欧の支配者にまで成長させ、富と名声を得るのは誰か? 世界中で数々の賞を受賞した世紀の傑作重量級ゲームが、完全日本語版となって堂々登場!  というわけで、巨大兵器メックが闊歩し灰燼烟るディーゼルパンクな世界で、謎の大都市国家ファクトリーと東欧の覇権をめぐる、ドラマとロマンの溢れるゲームです。 ◯魅力その1――シンプルなベース  このゲーム、プレイ時間は115分の4Xゲームなだけあってそれなりにルール量があるんですが、実際にはそんなに難しいゲームじゃなかったりします。  というのも、プレイヤーに与えられている選択肢はたった4つなのです。手番では個人ボードに描かれた4つの区画から、1区画を選択します。この1区画は上下に1アクションずつアクションが示されていて、この2アクションをそれぞれ実行できます。  つまり、4組8アクションから1組2アクションを選ぶだけなんです。  もちろんこの選択肢には各国の特殊能力なんかも絡んでくるので一筋縄ではいかないわけですが、それでも4つから1つを選ぶというのは比較的わかりやすいんじゃないかと。 ◯魅力その2――直接攻撃の軽減  4Xであり、戦争をテーマにしているだけあって戦闘がありますが、このゲームにおける戦闘は『殴りかかって勝ったのに痛い』可能性があります。  というのも、ゲーム中に非戦闘員であるワーカーを戦闘に巻き込んだ場合、勝利点に直結する民心が下がるのです。  また、戦闘で勝つために必要な軍事力は使い切りで

最近の気になるゲーム(2017年ゲームマーケット春)

 ゲームマーケットが近づき色々と面白そうなゲームが発表されているため、中でも個人的に気になるゲームをピックアップして紹介したい。 ◇ニューゲームズオーダー    ◆六次化農村  第2回東京ドイツゲーム賞にて受賞し、今回発売される。生産、加工、販売を繰り返しながらお金を稼ぐ2時間級のゲーマーズゲーム。投票があったり意外とインタラクションがベタベタしそうだったりと色々ありますが、僕がとやかく言うより製作者の方々の書かれた記事をご覧頂いた方が魅力が伝わるはず! あとは生産数が限られる可能性があるのでピコーン! ときた方は買い逃しがないようご注意を。  参考リンク:    「六次化農村」をゲームマーケットで発売致します。 - B2FGames    「六次化農村」ゲームマーケット取り置き予約を受け付けます。 - B2FGames    解説! 「六次化農村」ってこんなゲーム: 数寄ゲームズ     ◆ハツデン  『六次化農村』と同様に第2回東京ドイツゲーム賞にて最終候補となった作品。『六次化農村』がゲーマーズゲームなのに対してこちらは公称30分の二人用カードゲーム。作者は昨秋のゲームマーケットで『TOKYO HIGHWAY』を発表し、話題となったittenさん。素敵なアートワークと手軽に誰でも楽しめそうなシンプルなルールが魅力。  参考リンク    ゲームマーケット2017春にて、第2回東京ドイツゲーム賞最終候補作品「ハツデン」を発売します。 - B2FGames   ◇カワサキファクトリー  ◆ルールの達人(新装版) 2007年に発売された同タイトルのリメイク。アートワークがTANSANさんとなり非常に素敵に。様々なルールが出て来るのでそのルールを達成していく、セットコレクションのようなゲームらしい。非常にユニークで、是非一度遊んでみたい。  参考リンク    カワサキ工場長/ルールの達人さんのツイート    カワサキファクトリー■製品紹介・ルールの達人 ◇Moaideas Game Design  ◆箱庭鉄道  『ポンジ・スキーム』や『歴史悠久』、『鋼鉄と火薬』、『デザインタウン』を手がけてきたMoaideas Game Designからは株と鉄道の『箱庭鉄道』が発売される。原題は『Mini Ra