スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

2018の投稿を表示しています

最近の気になる/欲しいゲーム

最近の気になるゲームや話題の新作、今から発売の楽しみな作品を独断と偏見でまとめてみました。


1.シヴィライゼーション:新たな夜明け(ホビージャパン)
 昨年のエッセン新作。6時間ほどかかっていたシヴィライゼーションが、公称60分で帰ってきた! 待望の日本語版がこちらも今夏発売予定とのことで、購入予定です。

2.テオティワカン(テンデイズゲームズ)
 「ツォルキン」や「マルコポーロの旅路」で知られるダニエレ・タスキーニ氏の新作。日本語版が告知されました。画像を見ると牌のような立体的なコンポーネントが目を引きます。

3.センチュリー:イースタンワンダー(アークライト)
 センチュリー3部作の2作目。スパイスロードが悪くなく、本作と組み合わせて楽しめるギミックに心を奪われてしまったため買います。

4.大鎌戦役 拡張:フェンリス襲来(アークライト)
 大鎌戦役の最終拡張。大好きな大鎌戦役でキャンペーンゲームができたりするようで、これはもう買うしかありません!

5.クアックサルバー(アークライト)
 「クヴェードリンブルクのヤブ医者」とも呼ばれている、KdJのノミネート作です。ありそうでなかった運を楽しむタイプのバッグビルド。軽くて楽しそうな作品で、気になっています。

6.ペーパーテイルズ(エンゲームズ)
 ヴォーパルスのリメイク。すでに日本語版が発売済みです。ヴォーパルスを持っていてこの機会に3回ほど遊んでみたところ、どの回も面白かったため購入予定です。売れ行き次第では拡張も日本語版になるのかも?!

7.ウェルカムトゥ(Engames)
 カード+紙ペンゲーム。選択肢が3つあり、紙ペンゲームの中では自由度が高いことが受けているのかも? 非常に面白そうで、国内流通が楽しみな作品です。

8.グレート ウェスタン トレイル:レイル トゥ ノース
 グレートウェスタントレイルの拡張。購入するかはもう少し基本ゲームを遊んで確かめてからにしたいですが、俄然気になる作品ではあります。

9.アズール:ステンドグラス オブ シントラ  アズールの続編的作品とのことです。パズルの苦手な自分もアズールは楽しめたので、こちらも気になります。アズール同様、ホビージャパンさんが日本語版を取り扱いそうな気がします。
10.セブンワンダー:アルマダ  邦題「世界の七不思議」の拡張。海軍ボードが追加された…

最近面白かったゲーム(2018/07/09)

1.コロレット(評価:9/10)

 言わずと知れたシャハトの名作小箱。
 シンプルなルールで、シャハトらしい切れ味とジレンマが楽しめます。

 やることは簡単で手番では「1枚山札からめくっていずれかの列に配置する」「いずれかの列を引き取ってそのラウンドから降りる」のどちらかを行います。
 これを繰り返し、終了ラウンドカードが出たらそのラウンドで終わりです。
 最終的に手元のカードのうち3色だけが得点、残りの色は減点となり、最も得点を稼いだプレイヤーが勝者となります。

 たったこれだけなのですが、如何に相手に得点させないか、自分の得点になるようにするかが悩ましい作品です。いつ遊んでも楽しい傑作です。



2.オーマイグーッズ!(評価:7/10)

 プフィスターの小箱ですが、小箱ながら中量級に匹敵するほど歯ごたえのあるゲームです。

 ルールは4つのフェイズからなり
 ・手札を補充する(望むのであれば補充前に手札を総入れ替えしてもよい)
 ・太陽マークが2つ出る(日が昇る)まで山札をめくり、今日の仕事と建設予定を決める
 ・太陽マークが2つ出る(日が沈む)まで山札をめくる
 ・仕事結果に応じた生産と、建設または助手の雇用
 を行います。
 日が昇る/沈むときに並ぶリソースを予想と、生産時の連鎖を考えて仕事と建設予定の選択するのですが、これが悩ましくも楽しいです。

 小箱にしてはルールが多めですが、30~60分しっかり楽しめる作品です。もう少し繰り返し遊んでみたいです。



3.スシゴーパーティ(評価:8/10)

 お手軽ドラフトゲームの名作、スシゴーの豪華版。
 ボードが追加されて得点の記録がしやすくなり、ランダムサプライによって毎回新鮮な気持ちで遊べるようになりました。

 ゲームはスシゴーとほぼ同じで、手札から一枚選んで同時に出し、残った手札を隣へ回します。出したラウンド終了時にラウンドをまたぐカード以外の得点を数えて記録し、同様に繰り返します。
 ゲーム終了時、最も点数の高いプレイヤーが勝利します。

 シンプルにドラフトを楽しめるスシゴーも素晴らしかったですが、こちらもランダムサプライなので何度もリプレイしたくなります。文句なしに楽しいゲームでオススメです。

2018年上半期のイチオシ10ゲーム

2018年の上半期に初めて遊んだゲーム33個のなかから、個人的なイチオシを10ゲームご紹介します。



・クランズ オブ カレドニア(記事1記事2

 特殊能力+陣取り+リソースマネジメントの傑作。
 見た目ほどルールは難しくなく、それでいて陣取りとリソース管理がジレンマたっぷりで最高です。



・ヴォーパルス(記事

 ドラフトゲームの名作。ながらく積んでしまっていましたが、最高のゲームです。運の絡むドラフトは拡大再生産せず、運の絡まない部分で拡大再生産するのが非常にうまい仕組みだと感じます。
 リメイクの「ペーパーテイルズ」の購入を検討しています。



・支離滅裂(記事

 手札を並び替えられない大富豪。パスが非常に戦略的で楽しく、それでいてわずかな特殊カードでドラマチックな展開も多く素晴らしいです。



・ザ マインド(記事

 ノーヒントの協力ゲーム。ゲームとしてはどうなんだという話もありますが、自分は面白く感じました。失敗しても成功しても盛り上がるのがいい感じです。



・ヴードゥープリンス
 写真は撮り忘れ! アンド記事をまだ書いてないです!!
 チキンレース+トリックテイキング。計画性とアクシデントのバランスが面白く、それでいてシンプルなルールが魅力的です。



・アルペンツィアン(記事

 ダイスドラフト+紙ペンゲーム。ダイスドラフトの悩ましさと、どこにアイコンを書き込むかのパズルが面白いですが、なによりアイコンとして絵を描き込むというのが非常にユニークです。



・でんしゃクジラ(記事

 麻雀のようなラミー系ゲーム。役と手札の枚数の都合が絶妙で、ちょっとしたパズルが楽しめます。



・パトロネージュ(記事

 山札からの引きを楽しむ運試しゲーム。触っているだけで嬉しいコインと木椀、眺めているだけで楽しい絵と金枠加工が最高です。



・ロレンツォ イル マニーフィコ(記事

 ダイス目共有のダイスプレイスメント。カードコンボを組むには複数種のカードを組み合わせたいのに点数は絞った方が高かったり、リソースも配置できるマス数もカツカツだったりとジレンマが強烈です。



・ネイションズ ダイスゲーム(記事

 ダイス+リソースマネジメント。ほとんどタイル効果の取捨選択だけなんですが、先のことを想定しながら選ぶのはなかなか難しく楽しいです。拡張入の方がプレイヤー間に初期資源等の差があるので…

最近面白かったゲーム(2018/06/25)

1.ムガル新版(評価:8/10)

 競り+株の傑作、ムガルの新版。

 旧版との大きな違いは「駅舎」という追加要素で、株券を売る代わりに駅舎を建てることができます。これによって競りに絡みたいときが増え、ただでさえヒリヒリした競りが一層熱くなっています。

 また、株券に付属している売却できる株券の種類が固定され、すっきりとわかりやすくなっています。
 コインは旧版に軍配があがりそうですが、コインをいれるための器がついている点は見逃せません。

 総じて旧版が好きなら買って損のない作品だと思います。コインは好み次第ですが、自分は旧版のコインと入れ替えて遊んでいます。



2.ハイソサエティ(評価:7/10)

 クニツィア氏のスマートな競りゲーム。

 シンプルな競り上げ式の競りですが、
 ・マイナス効果の競りがスパイスとして効いている
 ・金額の提示方法にほどよい縛りがある
 ・お金を使いすぎると脱落
 ・赤枠カードの出方次第で突然終わる
 などのルールが上手く機能した、美しいシステムが特徴的です。

 面白さがわかるまで自分は時間がかかりましたが、4,5人で残金のカウンティングが難しいくらいにして遊ぶのが良さそうです。



3.支離滅裂(評価:8/10)

 手札を並び替えられない大富豪。

 1巡で必ず流れますが、パスできる回数に制限があり、それを超えると脱落します。同様に最後まで手札が残ってしまっても脱落でライフが1減り、ライフがなくなったら負けです。

 手札をどうやって整えるか、どの順で出すかのパズル的面白さと、パスさせることを狙うか、早抜けを狙うかといった駆け引きの面白さが噛み合った作品です。
 手軽で落ち着いて楽しめ、それでいてドラマも起きる点は素晴らしく、アブルクセンなどと同様に手堅い面白さの小箱として重宝しそうです。

最近面白かったゲーム(2018/06/18)

1.ヴォーパルス(評価:7/10)

 国産ドラフトゲームの名作。リメイクのペーパーテイルズが話題沸騰中。長らく積んでしまい、遊ぶ機会を失っていたところ、ペーパーテイルズの評判を聞いてこれ幸いと崩すことに。

 ルールは思っていた以上にシンプルで
 1.ユニットをドラフト→配置する
 2.戦争(ユニットの戦力を比較)し、勝利点を得る
 3.収入を得て、建物を建てる
 4.経年マーカーの乗っているユニットを捨て、まだ乗っていないユニットにはマーカーを1つ乗せる
 これを4ラウンド繰り返します。

 ドラフトと経年のシステムがうまく絡み合っていて非常に面白いです。
 運要素の絡むドラフトは経年によって2~3ラウンドほどでリセットされるのですが、建物はそうではないため少しずつ拡大再生産し、自分の取捨選択に納得感があります。

 非常に面白かったのでもう少し遊びつつ、ペーパーテイルズ日本語版の購入を検討したいと思います。



2.P.I.(評価:9/10)

 論理パズル系ゲームの個人的傑作。意外にもワレスの作。

 ゲームは各プレイヤーごとに3つの要素(容疑者・場所・罪状)が割り当てられ、それをいち早く当てることを目指します。
 論理パズル系は主にメモが必要なことが多いですが、これはすべての情報がボード上とカードで示されるため、メモの煩雑さがありません。

 1時間ほどで運要素もそれなりの中量級論理パズルとしては美しいシステムで、非常にオススメです。

最近面白かったゲーム(2018/06/11)

1.でんしゃクジラ(評価:8/10)

 手軽なラミー系カードゲーム。
 ベースは麻雀に近く、一枚引いて一枚捨てるのを繰り返し、手札の絵柄を揃えていきます。9枚の絵柄を揃えたらアガリです。

 絵柄の完成に必要な枚数がそれぞれ2枚、3枚、3枚以上の3種あるのが面白く、どの絵柄を何枚で揃えれば手札の枚数がぴったり9枚にできるか、そして点数が高くなるかが悩ましいです。

 運要素も大きいですが、軽く遊ぶのにほどよいラミー系ゲームじゃないかと思います。僕は結構好みです。



2.ザ・マインド(評価:8/10)

 以前から話題で、SdJノミネートにも選ばれた小箱の協力ゲーム。
 ルールは簡単で、リアルタイムに手札を出し、昇順に数値を上げていきます。このとき情報の交換は一切できないため、感覚を研ぎ澄ませてプレイする必要があります。

 ゲームと呼べるのか不安になるルールですが、やってみるとこれが非常に面白いです。連番でも以外となんとかなり、完全クリアはともかく、それなりに協力できたという達成感は得られます。

 協力ゲームは失敗するとガッカリしてしまうようなこともありますが、これに関しては成功する方が難しいことがわかるからか、レベルが順に上がっていくからか、失敗したときの凹み具合が小さいように思います。

 ちゃんと面白く、それでいて鮮烈なゲームです。是非一度体験してみて頂きたい傑作です。



3.アンドールの伝説(評価:9/10)

 傑作ファンタジー系協力ゲーム。
 今回は3,4,5章を一息に遊びました。
 いくつかルールミスはあったものの、序中盤のほどよい取捨選択と、ボスの圧倒的な盛り上がりはまさに傑作と呼べる面白さでした。

 3章は繰り返し遊べるようになっていて、こちらもなかなか良い感じでした。運が悪かっただけかもしれませんが、使命の達成時にご褒美がなかったため、他シナリオの小目標達成時に比べると徒労感があるな、とは感じました。(※もちろん全体としての面白さに遜色はありません。)

 拡張も遊ぶ予定となっているため、まずはメインシナリオを通しで遊んでみたい傑作です。



4.ヴィアネビュラ(評価:7/10)

 ワレスのピック&デリバー+ネットワークビルド。しかしなんと1時間級!

 AP制ですが2APだけなのでテンポもそんなに悪くなく、ネットワークは相乗り形式なためなるべく自分の得になるように立…

最近面白かったゲーム(2018/06/04)

1.ロレンツォ(評価:7/10)

 リソースカツカツのワーカープレイスメント。
 ワーカーにパワーがあり、パワーは共有ダイスによって決まるため、実質的にはダイスプレイスメントではないかと思います。

 ゲーム的にはカードが中心で、どのカードを取得するかが大切になってきます。
 カードはおおまかに4種類に分類でき、1種類のカードを集めると大きく得点になりますが、獲得には他の種類がある程度必要になる絶妙さとなっています。

 ダイスが共通というのが面白く、通常のダイスプレイスメントよりも運要素が減り、他人のダイス目をいちいち確認しなくていいのは非常に遊びやすいです。またパワーを持たないワーカーだったり、エリアごとに一番手が少しずつ得だったりするのもリソース管理や早取りにアクセントを付けていて、楽しさも悩ましさもひとしおです。

 全体的にリソースはカツカツで、ワーカープレイスメントらしいアクションやカードの取り合いにフォーカスされた、明快さの気持ちいい作品です。


2.アルペンツィアン(評価:8/10)

 2018ゲムマ春の新作。ダイスを使った紙ペンゲーム。

 スタートプレイヤーがラウンドのはじめに全てのダイスを振り、その後手番ではダイスを一つ選び、5色あるマスから空いているところに選んだダイスを配置。対応する目を、自分のシートの対応する色に書き込みます。
 やることはたったこれだけなのですが、得点周りが非常によくできており、自分だけでなく他プレイヤーの書き込み状況を考えなければなかなか勝てないようになっています。

 ダイスゲームにしてはダウンタイム長めですが、シートへの書き込みにお絵描きを推奨しており、ちゃんと後から見てわかれば自由にマークを描けるのが面白いです。遊んでみて、「ダウンタイムが足りない」と言われるのも納得です。

 ダイスゲームらしい運の楽しさがあり、シートを埋めていく箱庭的楽しさがあり、お絵描きという根源的な楽しさがあり、それでいて取捨選択するジレンマの楽しさもある傑作だと思います。

最近面白かったゲーム(2018/05/28)

1.ブルゴーニュ(評価:8/10)

 フェルトの中~重量級。ダイス+箱庭のゲーム。

 手番でやることはシンプルで、ダイスを2つ振って
 ・共通のボードから、ダイスに対応するタイルを取る
 ・自分のボード上の、ダイスに対応するマスへタイルを配置する
 ・ダイスに対応する商品を出荷する
 のいずれか2つを行うだけです。しかし、タイルの早取りと保持できるタイルが3枚という点、配置しないとタイルの効果が使えないという点がうまく作用して、なにをどの順で行うかが非常に悩ましいです。

 前回遊んだときはタイル効果の煩雑さにやられてしまったのですが、今回はサマリーを用意して挑みました。やはり前回はルールブックを毎度参照していたのが悪く、サマリーがあることでストレスなくスムーズに遊べました。

 タイルの煩雑さはありますが、サマリーで対応できる範疇であり、かつ煩雑さを補って余りある面白さを持ったゲームだと思います。

最近面白かったゲーム(2018/05/21)

1.アズール(評価:8/10)

 前回遊んだときの記事はこちら
 パズルとリソース管理が主軸ですが、パズルはどのタイルをいつ取るかに集中できるため、いわゆるパズル的なタイル配置が苦手でも楽しめる作品です。
 非常にシンプルながらタイルの取り合いは素晴らしいジレンマで、どこのタイルをどう取るとマイナスを回避しつつより高得点が取れるかに悩まされます。
 まだ2回目、4人でしか遊べていませんが安定して面白く、評価をアップしました。評判のいい2人戦や、未知のプレイ感になりそうな裏面でも遊んでみたいです。



2.ネイションズ ダイスゲーム 拡張アンレスト入り(評価:7/10)

 文明発展系のダイスゲーム。
 ほぼダイスを振ってタイルを取るだけですが、ちょっとずつ自分の文明が発展していくのが楽しい作品です。
 ラウンドの最初にダイスを振り、以降手番ではダイスを振るかタイルを取ります。
 タイルからはダイスや、ダイスの代わりに使えるチット、勝利点などが得られ、これらを上手く集めて拡大再生産します。
 今回は基本をやらず、いきなり拡張を入れましたが特に違和感もなく、文明間初期リソースの差などもあって非常に楽しめました。ボーナス勝利点やパスボーナスも地味ながらボディブローのように効いており、評判通りマストな拡張ではないかと思います。
 ダイスゲームらしい軽さで拡大再生産を楽しめる一作で、時折遊びたくなりそうな作品です。



3.ラー(評価:10/10)

 個人的に最高に好きな競りゲーム。
 非常にシステムの美しいゲームで、値付けも相場もわかりやすく、それでいて「ラー」と宣言していつ競るかが熱いです。
 手番ではラー宣言かタイルを引きます。ラー宣言するかラータイルを引いたら競りが始まります。競りはシンプルな一巡競りで、金額は太陽駒(1~16まで1枚ずつのうち何枚かを各プレイヤーが持つ)を提示するだけです。
 たったこれだけですが、競り対象のタイルの内容と得点計算の都合でそれぞれの思惑が絡み合い、スピード感がありながらヒリヒリした競りと、坊主めくりのようなタイル引きのドキドキ感が楽しめます。
 僅かなルールで最大の面白さを生んでいる傑作で、是非一度遊んでみてほしい作品です。



4.ポイズン(評価:9/10)

 クニツィア氏の手軽なマジョリティゲーム。
 3スートのカードをやり取りし、マジョリ…

最近面白かったゲーム(2018/05/14)

1.クウィックス(評価:7/10)

 小箱のダイスゲーム。手軽ながら考えどころがあり、それでいてダイスゲームらしい波乱もありとオーソドックスに楽しいゲームです。
 他のプレイヤーが一番右のマスを埋めるともうその列はチェックできなくなるため、ある程度足並みを揃えることも重要になっています。
 似た系統のゲームはいくつかありますので、遊び比べてみるのも面白そうです。



2.アンドールの伝説(評価:8/10)

 ファンタジー系の協力ゲーム。
 ルールは非常にシンプルながら、ユーロゲームらしいシビアなリソース管理が楽しめます。
 とくに時間はシビアで、戦闘だけでなく敵を倒す度にも進むのが苦しいです。物語を進めたり目的を達成するには不可避の戦闘もあり、どれだけの余裕があってなにをするべきか、正確な判断が問われます。
 それでいてRPG系らしくダイスを用いた戦闘によるドキドキもあり、物語の進行によって解禁されるものや突然あらわれるモンスターもあり、ユーロ好きだけでなくアメリカン好きもきっと満足できます。
 最終目標はなかなか厳しく、クリア時にはあまりの達成感に仲間とハイタッチしたくなることでしょう。
 ルールもそんなに難しくなく、しかもボードゲームでは珍しいチュートリアルも完備の素敵仕様です。
 総じて協力系ボードゲームではかなりイチオシです。是非一度遊んでみてほしい作品です。



最近面白かったゲーム(2018/05/07)

1.ハンザの女王(評価:7/10)

 前回の記事はこちら
 ルールを一部間違えていて、嗜好品はカードディスプレイに並んだ時点で袋から引いて並べておくものでした。お詫びして訂正致します。これにより嗜好品のセットコレクションが積極的に狙えるものになって非常にいいです!
 今回は3人プレイということでコントロールもしやすく、それぞれの狙っている得点もうっすら見えて楽しめました。安定して楽しめ、箱も小さめで持ち運びやすく、しかも60分掛からないくらいと優等生です。
 安定性ゆえにゲームごとの変化に乏しい懸念はありますが、それが面白さにどう影響するかは微妙なところで、もう少し遊んで確認してみたい作品です。
 ホビージャパンより製品版が出るようなので、そちらも楽しみです。


最近面白かったゲーム(2018/04/30)

1.クランズオブカレドニア(評価:9/10)

 前回遊んだときの記事はこちら
 2回目の今回は前回とメンバーを変えて3人で。
 今回も資金はカツカツ、陣取りは熾烈、契約の達成も苦しいと非常に楽しめました。特殊効果が上手く使えると少し楽になるので、どうしたら上手く使えるかを考えて遊ぶのがいいんじゃないかと思います。

 2回遊んで、好みがわかれそうな点として「契約の綿花/タバコ/サトウキビの勝利点」があります。これら3つは契約の報酬なのですが、ゲーム中の勝利点は決まっておらず、ゲーム終了時に希少なもの(報酬としてもらった数が少ないもの)から順に5/4/3点になります。ここの操作は難しく、また得点の影響は大きめなので運要素が少し大きく感じます。
 私は未プレイですが、選択ルールで「契約の綿花/タバコ/サトウキビの勝利点を一律にする」というものもあるため、気になる場合はこちらのルールを採用するとよさそうです。

 総合して、リソースや資金のマネジメントと陣取りが上手く相互に作用しており、戦略性やリプレイ性、インタクラクションのバランスもよい傑作だと思います。



2.ムガル(評価:7/10)

 シャハト氏の名作。競り+株のゲーム。何度か遊んではいたものの、面白さがわかっていなかった作品です。
 株券にどの会社かだけでなく、競りの勝利時に売却できる株の種類が枠で表示されているのが変わっています。
 競りに勝利したプレイヤーは「株券を獲得する」か「株券を売却」するかを選んで実行し、最後におりたプレイヤーは選ばれなかった方を実行できます。このため、ときには株券を空売りすることを目指して競りに参加することもあるというのが面白いところです。
 ちょっと変わっているので理解するまでが少し大変ですが、わかってしまえばプレイは簡単で手軽に楽しめます。しばらく何度か遊びたい作品です。

最近面白かったゲーム(2018/04/23)

1.リバーボート(評価:7/10)

 キースリングの2017年エッセン新作。
 アズール、ヘブン&エールとの共通点はタイル配置ゲームであること。
 ただし、いずれも基幹となっているルールが異なり、プレイ感は別物です。
 リバーボートは中でもオーソドックスな90分ほどのゲームで、4ラウンド中以下のフェイズを繰り返します。
 1.ワーカーの配置
 2.作物タイルの配置
 3.作物を出荷し、リバーボートを入手
 4.決算カードの取得
 5.決算
 これぞ、というインパクトや強烈なジレンマこそ感じませんが、各フェイズが少しずつ上手く影響しており、精緻かつ細心に組み上げられたゲームだと感じます。
 今回遊んだ感触では、個人的にはパズルの難易度が低く、タイル配置ゲームの中では好みのため、もう少し遊んでみたい作品です。



2.パトロネージュ(評価:7/10)

 NGOさんより出版された運とコンポーネントを楽しむゲーム。
 美術品の工房長となり、工房を整備し、美術家を雇い、創作するゲームです。
 最終的に得点や予算の増加の鍵となる「創作」が運次第なため非常に運要素は強いです。
 しかし、そこに至るまでにどういった工房を作るか、美術家の競りをどうするか、予算はどこに使うかといった工夫できる点がいろいろあり、運を楽しみやすいゲームではないかと思います。
 また、コンポーネントは非常に凝っていて、カードの絵柄は素晴らしく、名作カードの箔押しは特別感があります。コインと木皿が付属し、なんとコインは本物(フィリオーノ金貨)と同じ意匠です。厚みと重みが心地よく、木皿に落とし入れたときの音、木皿を引っくり返したときのざらっとした感触はたまりません。
 運要素の強いゲームなのでその点は割り切る必要がありますが、全体として非常に楽しいゲームです。1時間級の運ゲーではかなりオススメです。


最近面白かったゲーム(2018/04/16)

1.ハーフパイントヒーローズ(評価:7/10)

 緑でマウラ氏のアートですが、フリーゼ氏の作品ではありません。
 ゲームは端的に言えばトリテ+ポーカー。
 トリックテイキングのように手札を見て計画を立て、自分が何トリック勝てるかを予想します。そしてトリックでは場札と手札から出す何枚かを組み合わせてポーカーの役で勝負。予想が当たっていればボーナスが少しもらえます。
 これだけでも面白いのですが、連続3トリック勝利でそのディールを無条件に勝つ喧嘩や、予想を当てるか喧嘩勝利を5ディール連続で成功させた場合の銃撃勝利などの特殊勝利ルールが上手く機能しています。
 パブゲーム的な大らかさと、トリックテイキングの計画性が上手くマッチしていて非常に好みです。繰り返し遊びたい作品です。



2.スタータップス(評価:6/10)

 オインクゲームズの株+競り。「ライツ」のセルフリメイク。
 将来大きくなる6社の株を集め、上手く稼ごうというゲームです。
 手番では山札かマーケットからカードを一枚手札に加え、その後手札から自分の場かマーケットにカードを一枚出す。もし山札から引く場合、(もしあれば)マーケットの全てのカードに1金チップを乗せます。
 基本はこれだけなのですが、各社の株で単独トップになると独占禁止マーカーというものを受け取らなければなりません。この独占禁止マーカーを受け取った会社については、マーケットからカードを取れず、代わりにマーケットに何枚その会社のカードがあろうとチップを乗せる必要がなくなります。
 かなり手堅い作りながら不思議とふわふわしたプレイ感で、思わず「もう一回!」と言ってしまいました。このふわふわしたプレイ感の正体を確かめるべく、もう少し遊んでみたい作品です。

最近の欲しい/気になるゲーム

最近欲しい/気になるゲームを紹介します。

◇気になる……まだ気になるだけ……
・フィンカ
 キックスターターが話題だった作品。マンカラっぽいパズルとセットコレクションのゲームだとか。コマがとても可愛いので気になってます。

・エンデバー
 こちらもキックスターターが話題だった作品。陣取りとリソースマネジメントの名作とのこと。直接攻撃要素があると聞いて躊躇しました。

・セイルトゥインディア
 ぶんぶんゲームズさんからOKAZUbrandさんの名作が再販。少ないコンポーネントで拡大再生産とピックアンドデリバーが楽しめると聞いて、一度遊んでみたいと思っています。

・トリックと怪人
 2017年ゲームマーケット秋に販売されたミニマルな推理ゲーム。ラブレターを越えたとの声もあり、非常に気になる作品です。

・フラムルージュ(拡張も含む)
 自転車レースをテーマにしたデッキ管理とプロットのレースゲーム。拡張で一層面白くなるとの話で、拡張とともに買えたらいいなと思っていますが、そろそろ日本に入ってこないままになりそうな気も……?


◇今後の購入予定
・Krass Kariert(支離滅裂、チェッカーコンボ)
 アミーゴの新作小箱。手札を並び替えられず、手札を育てる楽しさがある大富豪とのことで面白そうです。メビウスさんが扱われるとの噂を耳にしたため、流通次第購入を考えています。

・ヴードゥープリンス
 シュミットの新作小箱。クニツィア氏の初トリックテイキングとのこと。規定のトリック数をとるとそのディールから抜けるのですが、最後から2番目に抜けると一番得点が高くなるという点がどことなくチキンレースのようで、パーティーゲーム的に楽しめそうです。どこかが扱うらしい???

・ザ・マインド
 NSVの新作小箱。ノーヒントのザ・ゲーム。聞いている限り衝撃なルールで、是非とも実際に遊んでみたい一作です。ゲムマ大阪でバネストさんが取り扱われたため、今後も入荷される可能性が高そうです。

・すずめ雀
 すごろくやさんから発売予定のミニ麻雀。同人ゲームでいくつもミニ麻雀を作っていらっしゃる「しのうじょう」さんの新作と聞いては買うしかありません。

・レイルウェイズオブニッポン
 重量級ゲームの重鎮、ワレス氏の近作。名作であり、ぼく個人的にも好きな「蒸気の時代」をファミリー寄りにしたものと聞いては買わない理由がありません。
 アークラ…

【紹介】えげつな7

………………えっと、なんだったっけ?


【評 価】8/10
【運要素】中。楽なカードが多いとちょっとだけお得です。
【戦略性】低。なによりも、冷静さこそが問われます。
【難易度】易。数を数えるだけなので誰でもできます。

【ルール概要】
 基本的には
  ・手番が来たら山札のカードをめくりながら中央に出し、数を数える。
  ・数は、1,2,3,……6,7,6,5……2,1,2,3……のように数える。
 ただし、
  ・カードにマフィアが2人書かれているなら数字が二つ進む。手番も一つ飛ばす。
  ・カードのマフィアが電話中なら数の代わりに咳払いをする。
  ・カードのマフィアが銃を突きつけられているなら無言でいる。

【魅力その1 数を数えるだけの簡単なルール】
 いくつかの例外はありますが、基本的には数を数えるだけなので簡単です。ルール説明に5分とかかりません。

【魅力その2 ……にも関わらず間違える!】
 やってみると意外なほどに間違えます。ちょっと無言&咳払いが続いただけでも数字があやふやになりますし、ここに二つ数字を進めるのが絡むともはやパニックです。
 ときには誰も数字がわからなくなり、間違ったまま進むこともあるほどです。

【魅力その3 反射神経より冷静さが大事】
 こういったアクション系のゲームは反射神経を問われることが多く、ぼくは苦手なことが多いのですが、このゲームはそこまで要求されないため楽しく遊べます。
 最初はゆっくりめのテンポで、詰まったときも2秒くらいまではセーフなくらいのゆるさでやるのが個人的に好きです。

【総評】
 ルールも簡単で反射神経もそこまで要求されない、優しめのアクションゲームです。
 アートワークも味があって素敵なので、一度遊んでみて頂きたい作品です。

最近面白かったゲーム(2018/03/26)

1.クランズオブカレドニア(評価:8/10)

 2017年エッセン新作。テンデイズゲームズさんの日本語版をプレイ。
 重量級のゲームだけあり選択肢は少なくありませんが、一つ一つは意外とシンプルです。
 大きく4種のアクションがあり、一つは資源の売買、一つは陣地取り、一つは契約の獲得と履行、最後の一つは技術の向上です。いずれも難しくありませんが、他のアクションとのかねあいや、早取りのインタラクションがあり、悩ましくも面白いです。
 また、各プレイヤーは担当する氏族ごと、シンプルでいて強力な特殊能力を得ます。これをどうすれば活かせるか考えるのも楽しく、さらに上手く動くことができれば大きな爽快感を得られます。

 ほどよく運要素があるのも僕好みで、重量級の中では大鎌戦役に並びそうなくらいに面白く感じました。まだ出てきていない氏族や各種ボーナスがありますので、繰り返し遊びたい作品です。



2.リトルタウンビルダーズ(評価:7/10)

 1時間ほどで軽く遊べるワーカープレイスメント。今回で3回目です。
 今回を含め2回をランダムセットアップで遊びましたが、特に偏った印象もなく、それでいてセッションごとに一定の変化があります。
 また、目的カードの運要素がほどよく、「勝ったら実力・負けたら運」と言いやすいところも僕は好きです。
 プレイ時間もワーカープレイスメントにしては短めですが、それ以上にセットアップやインストが簡単な点は注目したいところです。
 出しやすい60分級のワーカープレイスメントなので、ちょくちょく出して定期的に遊びたいです。

【紹介】バトルライン

9つの戦場。どこで勝つか、どう勝つか。


【評 価】9/10
【運要素】中。60枚から30枚ずつ引くので手札運はそれなり。
【戦略性】高。局所勝利や役の関係があり、意外といろんな作戦で遊べる。
【難易度】易。ルールもやることも目指す方向もわかりやすい。

【ルール概要】
 1.手札から9つあるフラッグのいずれかにカードを1枚出し、その後山札から1枚手札を補充する。
 2.フラッグごとにポーカー的な役を作り、強い役を作ったプレイヤーがフラッグを入手する。
 3.連続した3箇所のフラッグか、過半数のフラッグをいち早く取得したプレイヤーの勝利。

【魅力その1 ジリジリした駆け引き】
 ゲームでは手札からカードを1枚プレイし、その後山札から1枚補充する手順ですが、遊んでいると「1枚引いてからプレイしたい」と思うほどに苦しさを感じます。
 手札の死に札をなるべく増やさず、それでいて形を決めすぎて場で負けてしまわないよう、なにをどこにプレイするか素敵な悩ましさに苛まれます。
 苦しくも楽しい時間を間違いなく過ごせます。

【魅力その2 2つの勝ち方の戦略性】
 このゲームの勝利方法は2つありますが、どちらかだけを重視してはなかなか勝てません。かと言って両方で勝つことも難しいので、バランス感覚が問われます。
 また、どうすればその勝利につながるか、前述の駆け引きも含めて考える必要があるのが面白いところです。

【魅力その3 特殊カードの有無による変化】
 バトルラインには特殊効果カードがいくらか含まれています。
 しかし、クニツィア氏の作品には「バトルライン」から特殊カードを抜いたような「ショッテントッテン」というゲームがあります。
 特殊カードが入っていれば全体的に展開の幅が広く、派手めになります。逆に特殊カードを抜くと地味ですが、その分引き締まったゲームを楽しめます。
 いずれもそれぞれの面白さがあるので、どちらも是非試して楽しんでほしいです。

【総評】
 シンプルでいて強烈なジレンマを楽しめる、2人専用ゲームの傑作です。
 僕が書くべきことは多くありません。是非一度遊んで、クニツィアジレンマをご堪能ください!

最近面白かったゲーム(2018/03/12)

1.マジェスティ(評価:8/10)
 写真は撮り忘れ。

先日のA面に続きB面です。
 遊んだ回数が少ないなりにA面とB面を比較すると、A面は強いカードがわかりやすく、攻撃の影響も小さめなのに対し、B面はいくつか強そうなカードがあり、ワーカーも絞られ、攻撃の影響も大きめと思っていた以上に変化がありました。

 何度か遊ぶことで感想は変わるかもしれませんが、どちらの面も面白いポイントがちゃんとあり、ベースはシンプルなので繰り返し遊びたくなります。インスト込みで1時間かからないくらいなため、気軽に遊べるところも好みです。
 内箱を見るに拡張を予定している様子で、そちらも楽しみです。



2.ライフイズライフ(評価:8/10)


 「ライフセイバー」というタイトルで日本語版の発売されたアミーゴ箱サイズのカードゲームです。
 各種類のカードで所持枚数単独一位をとったものだけが得点になるため、それを目指して手札と場札の交換を繰り返します。

 場札は1・2・3・4枚の4列があり、手札との交換はいずれか一箇所としかできません。また一部のカードを手札に揃えた場合、特殊勝利となるため、それを目指したり警戒する必要があります。もう交換したくないと思えば机をノックし、以降一度ずつ手番を行ったらゲーム終了です。

 誰がどのカードを持ってそうか、何枚くらい揃えれば勝てそうか、交換だけで様子が透けて見えるのが非常に面白いです。特殊勝利もアクセントになっていて、場札が複数列で交換できる枚数に差があるのも悩ましく楽しいです。
 手軽ながら考えどころのしっかりしたゲームでオススメの一作です。

【紹介】ラブレター

かわいくて辛い。一枚の手札に思いをのせて。


【評 価】9/10
【運要素】高。短時間ゲームなこともあり運はそれなりに
【戦略性】高。16枚のカードとは思えないほどの駆け引き
【難易度】易。ルール説明は5分もあればOK

【ルール概要】
 1.各プレイヤーは手札を1枚ずつ持つ。
 2.手番の最初に山札から1枚手札に加える。
 3.2枚の手札からどちらかをプレイし、効果を解決する。
 4.「他の全プレイヤーが脱落する」か「山札が枯れるまで進め、最も大きな数字を手札に残した」プレイヤーが勝利。

【魅力その1 絞られた要素】
 カードの総数は16枚、種類は8種類、手札は1枚、プレイは5分と要素の絞られたゲームです。それでいて初心者からゲーマーまで楽しめるだけの優しさと運、駆け引きと戦略性をもっていて、非常に優れた作品です。

【魅力その2 信じられないほどの戦略性】
 何度か遊んでいると(もしかしたら初めてでも!)プレイされたカードや、兵士による宣言からなんとなく相手の持っている手札が透けて見えてきます。これによって如何に脱落させるか考えたり、山札に残っているカードを予想して待つことなどができます。
 そしてこれらがわかってくるとバレないように立ち回ろうとしたりすることもでき、本の数分の短いゲームながら濃い時間が過ごせます。

【魅力その3 かわいらしいテーマとコンポーネント】
 通常版も良いのですが、ケン・ニイムラ版が僕のお気に入りです。
 ラブレターを姫に届けるというテーマも、ハート型のカウンターも、カードの絵柄も可愛らしくて最高です。ケン・ニイムラ版は通常版に比べて箱が小さい点も自分好みです。

【総評】
 ゲームの面白さが小さな箱と短い時間にぎゅっと凝縮されています。是非ふんわりしたプレイも、胃の痛くなるような駆け引きも、大臣による不条理も一度は体験して楽しんで貰いたい傑作です。

最近面白かったゲーム(2018/02/26)

1.インディアンサマー(評価:7/10)


 ルールの概要などは前回の記事をご参照ください。
 やはりパズルは簡単じゃないんですが、特殊効果チップにより意外と軽く遊べます。
 理想を言えば、羽根やきのこで赤いタイルをひたすら並べつつ、ナッツを溜め込んでタイブレークに備えたいところですが、さすがにそうそう上手くはいきません。
 やはり羽根やきのこで赤タイルを並べるのは効率がいいんですが、羽根もきのこも入手できる回数が限られており、さらに入手タイミングが遅くなりすぎると使い切れない可能性があります。
 その点ナッツは終盤にまとめて使えるため終盤の追い上げには強いですが、ナッツは1つにつき1マスにしかならないため効率は悪いです。
 動物タイルは非常に強力ですが、早取りであり、しかも各ピースに穴は1つしかないため必ず一定の手番数がかかります。
 これらのことを考えつつも、ピースや盤面は決まってますし、チップの特殊効果もあるため、思考が重くなりすぎることはありません。
 今回、ルールを知っているメンバーで遊んだところ、30分ほどで遊べました。
 パズルが苦手な自分も楽しめ、それでいてシンプルなルールで、しかも短時間に楽しめる良作だと思います。もう少し遊んでみるとまた評価が上がりそうな気もします。



2.マジェスティ(評価:6/10)


 「宝石の煌き」や「バロニィ」で有名なマーク・アンドレのエッセン新作。
 ルールは非常にシンプルで、手番にカードを取って自陣に配置し、配置場所の効果をカード枚数分だけ発動するだけです。ゲームの終了時には配置されている場所の2乗のボーナスと、配置場所のマジョリティによる勝利点が入ります。
 これだけだとめくり運のゲームになりそうですが、そこをこのゲームではカードの取り合いとマルチ的な殴り合いによって解決しています。
 まずカードの取り合いです。公開されている(手番で取れる選択候補の)カードは6枚ですが、山札側のカードを取るためには最も遠いカードから順に一つずつミープルを支払う必要があります。このミープルは手番の終了時に5個以上持っている場合、必ず5個に減らすため、山札からめくられたばかりのカードを連続して取ることは難しくなっています。
 次に殴り合いですが、攻撃は攻撃カードを取ったプレイヤー以外の全体に、平等に与えられます。攻撃された際にダメージを受…

最近面白かったゲーム(2018/02/19)

1.ヘブン&エール(評価:6/10)

 話題沸騰中のキースリングのエッセン新作。一方通行のタイル取得が特徴的なタイル配置ゲーム。
 タイムトラックに似て、どこまでも進めるけど後戻りはできないトラックからタイルや決算ディスクを選んで取得。タイムトラックと異なり手番順は変わりませんが、ワーカープレイスメントのような先取りの悩ましさがあります。
 取ったタイルは自分のボードに配置し、小屋や決算によって効果を発揮します。しかし小屋も決算も(複数あるとはいえ)同じものは一度しかできないため、どこまで貯めるか悩ましいです。
 また、条件を満たしたときに取れるビール、決算でペアを作る度に使える特権などもあり、これまた素敵な悩ましさに苛まれます。
 見通しが若干悪いですが、
 ・基本的に高資源や修道士は強い
 ・小屋などのためにマスを埋めることを考えると安いタイルも必要
 ・決算のボーナスが美味しいが、終盤は当然取り合いが激しくなる
 ・意外とビールは作れる
 の4点を抑えておくと一層楽しく遊べるんじゃないかと。
 難点をあげるとすれば爽快感は少なく、どちらかと言えば綱を渡りきったような安堵感が勝ってしまう点でしょうか。
 特定のタイルをカットするなどのインタラクションもしっかりあり、シンプルめなルールで90分じっくり楽しめるゲームだと思います。

【紹介】ブラフ

カップの中の出目を予想。確率計算とハッタリの傑作。


【評 価】10/10
【運要素】中。ダイス運に恵まれれば少し得。
【戦略性】中。確率計算とハッタリの比重変化を見越す必要がある。
【難易度】中。ルールは簡単だが、確率計算が理解されにくい。

【ルール概要】
 1.各プレイヤーはダイスを振り、秘密裏に結果を確認する。
 2.手番順に全体で「◯◯の目のダイスが◯個はある」というように宣言する。
 3.次の手番のプレイヤーは直前の宣言に対し「そんなにはない」と思ったらチャレンジ。
 4.ダイスを公開し宣言が正しければチャレンジ失敗、宣言が間違っていればチャレンジ成功で、間違っていた側は自分のダイスを失う。
 5.自分のダイスを全て失ったプレイヤーは脱落。最後まで残ったプレイヤーが勝者。


【魅力その1 原始的な楽しさ】
 ブラフは素晴らしい頭脳ゲームですが、反面原始的な楽しさにも溢れています。
 多くのダイスを振るのはもちろん、ダイスカップでダイスを転がす音と感触、カップをこっそり覗き込むドキドキもまた、ゲームを一層楽しいものにしていると感じます。

【魅力その2 ひと目でわかる確率】
 ボードのデザインが完璧で、ボードを見れば「ある出目が何個くらい出ているかの期待値」がわかります。振られるダイスが多い間はこの期待値を元に宣言するので、期待値がひと目でわかるデザインは非常に優れていると思います。

【魅力その3 変化していくゲーム】
 ゲーム中、振られるダイスの数は少なくなっていきます。するとダイス一つの持つ情報の価値が上がりますし、期待値を元にした確率計算より相手の宣言や行動の方が信頼できるようになっていきます。こうして少しずつハッタリが有効になっていくのが非常に面白いです。


【総評】
 ブラフゲームですが、確率計算だけでもハッタリだけでもなく、少しずつ比重が変化していくのが魅力的なゲームです。ルールに難しいところはなく、短い時間でもしっかり楽しめます。是非とも一度は遊んでみて頂きたい傑作です。

最近面白かったゲーム(2018/02/05)

1.カヴェルナ:洞窟対決(評価:6/10)

 重量級ワーカープレイスメントの名作として名高いカヴェルナの二人専用版。
 ルールはシンプルで、ワーカープレイスメント的にアクションタイルを取ってそのアクションを行っていくだけです。部屋タイルの勝利点とリソースの一つである金の数を合計し、より多くの勝利点を稼いだ側が勝者となります。
 ルールの斬新さなどはありませんが、部屋タイルの適度なめくり運と、ワーカープレイスメントらしいアクションの早取りを1時間程度で味わえる佳作ではないかと思います。



2.トロイカ(評価:7/10)

 小箱で有名なオインクゲームズのゲームマーケット2017秋新作。
 これまでに2回ほど4人以上で遊んでみるも、イマイチ好みじゃなかったんですが、今回2人で遊んでみたところ非常に面白く遊ぶことができました。
 ルールはシンプルで、めくり麻雀的なリスクとセットコレクションのゲームです。
 4人で遊ぶときに比べ、自分がめくれるタイル枚数が増えたこと、見えないタイル枚数が減ったこと、お仕事的なプレイが自分の勝利に直結することが良かったんじゃないかと思っています。
 簡単ルールかつ短時間でそこそこ運要素があり、それでいてジレンマと駆け引きも楽しめる2人ゲームは貴重なのでしばらく繰り返し遊んでみたいゲームです。



3.バトルライン(評価:8/10)

 言わずと知れたクニツィア先生の傑作2人用ゲーム。
 ルールはこちらも簡単で、9本のフラッグをポーカー的な役で取り合うゲームです。
 今回は戦術カードを抜いたいわゆるショッテントッテン方式の後、戦術カードを入れてもう一戦しました。
 自分の好みとしては計画的にプレイできるショッテントッテン方式が好みですが、展開の幅が広がるため戦術カードを入れてのプレイも面白いです。
 これまでに連戦を一連で1回とカウントして7回は遊んでいるのですが、いつまでも遊んでいられそうな傑作です。