スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

2018の投稿を表示しています

ペーパーテイルズのご紹介

ボドゲ紹介 Advent Calendar 2018、3日目の記事です。

 突発ですが、ボドゲ紹介 Advent Calendarに今年も参加させて頂きました。昨年参加した記事はこちら(大鎌戦役について書きました)を。
 「ボドゲ紹介 Advent Calendar 2018」についてはこちらをご覧ください。


 【概要】
 ペーパーテイルズは、国産インディーゲーム「ヴォーパルス」のリメイク作品です。
 ユーロ寄りながら、少しだけTCG的なテキストもある傑作ドラフトゲームです。
 より詳しいルールの概要は過去に書いたこちらをご覧ください


 【魅力1 経年による時間経過】
 ドラフトで巡るユニットカードは、場に出すとラウンドの終わりに経年マーカーを乗せます。また、経年マーカーが乗った状態でラウンドの終わりを迎えると、ほとんどの場合そのユニットは捨て札となります。
 経年マーカー一つはゲーム内の25年を表しており、2つ目が乗る50年までにそのユニットが十分に動けなくなることが読み取れます。同様に、2つ目のマーカーが乗っても大丈夫、すなわち長寿なユニットや、最初からマーカーが乗っており残りの寿命が短いもの、はたまたより多くのマーカーを乗せることで価値が高くなるものもあります。
 この不均衡さに情緒と、時のうつろいを深く感じます。


【魅力2 経年しない建物】
 先程経年について触れましたが、ユニットとは逆に経年しないものがゲーム中に登場します。それが建物カードです。
 建物は最初からすべてのカードが公開されており、条件を満たすことで自分の場に建築できます。
 建築された建物はゲーム内時間で100年の間、劣化することなく場に残り続け、恩恵をもたらします。この建物カードがあることで、ユニットカードのすぐに退場してしまう儚さが際立っているように感じます。


【魅力3 テーマと一致したシステム】
 ここまでご紹介したように情緒と時間を感じられる素敵なテーマです。
 同時にシステム的にも優れており、手札運の絡むユニットが2ラウンドで退場することで、運要素の影響を軽減しています。
 ユニットとは逆の性質を持つ建物は最初からすべて公開されており、運要素はありません。そのため、どの建物をいつどの順に建てるかは計画的に行えます。
 また、多くの場合この建物によって少しずつ拡大再生産していくため…

最近面白かったゲーム(2018/12/03)

1.もっとホイップを(評価:7/10)

 NGOさんより発売された新版をプレイ。

 ケーキをもした11枚のタイルを切り分け、切り分けた人が最後になるようにケーキを選んでいきます。選んだケーキは食べるか、とっておくかが選べます。
 ゲーム終了時に
 ・食べたケーキは描かれたホイップの数だけ得点
 ・とっておいたケーキは所持数がトップなら描かれた数字の分だけ得点
 となります。

 ルールはほぼこれだけで簡単ですが、プレイは悩ましいの一言。どう切り分けるといいかがまず悩ましく、さらに上手く切り分けられると選ぶのも悩ましくなります。
 どれを選んでなにを残し、どれだけ食べるか、ジレンマの連続が気持ちのいい作品です。



2.トリックと怪人(評価:7/10)

 こちらはオインクゲームズさんから発売された新版をプレイ。
 今回は3人プレイでしたのでそちらの所感を。

 11枚(1~10、1のみ2枚)のカードをよく混ぜ、3人に3枚ずつ配ります。残った2枚は4人目として機能します。
 まず親から順にカードを1枚ずつ伏せます。伏せる際に3つのトークンのいずれかをのせ、そのカードの色が何色かを示します。
 その後、逆順(カタン方式)でどのカードが犯人(数字が最も大きいか、カードの効果によって決まります)かを予想します。
 上手く犯人のカードを出したり、犯人を当てることができれば得点になります。
 しかし、自由にトークンを置くことができる怪人は決して犯人にならず、さらに犯人だと誤認させることができれば得点を奪うことができます。

 推理ゲームらしく論理ももちろん必要ですが、ある程度プレイヤーに依存している部分があり、論理だけでは読み切れないのが面白い作品です。
 オインクゲームズさんらしい、小箱にコンポーネントをこれでもかと詰めていらっしゃるのも触っていて楽しいですね。



3.小早川(評価:6/10)

 オインクゲームズさんのギャンブルゲーム。

 手札1枚の強さを比べて、最も大きな数字だったら勝ちとなります。
 しかし、場札として公開されている「小早川」は最も数字の小さいカードの味方となり、これによって順位が入れ替わる可能性があります。

 行くか引くかのシンプルなギャンブルゲームです。さっと遊べる手軽さと、メダルの重さが素敵な作品です。


東京ゲームマーケット'18秋 入手品

今回のゲームマーケットで入手した品の一覧です。(※順不同)



・アルティプラーノ旅人拡張
 拡張によってインタラクションが増し、より楽しめそうです。

・コバコバコ
 小箱の収納の最強の答えかもしれません。

・スコアリングプレイマット
 ちょっとしたときにつかえるプレイマットとして。

・ナゾトキゲーム code:box #2 死霊使いとはじめてのともだち編
 前作が素晴らしかったので今作にも期待。

・Colonize 植民地資本主義
 ちょっと変わったワーカープレイスメント(リソースマネジメント?)として。ルールを読んだ限り、アイコンオンリーかつ、カード効果も絞られている印象で好みです。

・4 EXPLOITS
 ルール不明でしたが冒険心で。シヴィライゼーション系の重量級に惹かれてしまいました。

・もっとホイップを
 名作であり、ニューゲームズオーダーさんの製品のため。

・狩猟の時代
 「航海の時代」が面白く、今作も面白そうな気配を感じたため。

・ボードゲーム・バッグ ver.2
 ver.1も小箱バッグも愛用しており買わない理由がありませんでした。

・トリックと怪人
 お手軽推理ゲームの傑作、それもオインクさんのアートワークと聞いては買うしか!

・小早川
 気になっていた手軽なビット系のゲーム。買った時点でメタルコインの重みが嬉しいですね。

・知略悪略
 名作メイフォロー、それも絶版プレミア品の希少復刻のため。

・ミステリーホームズ
 招待隠匿系ですが面白いアプローチと感じました。

・素数大富豪Lv.0
 ちょっとだけ頭を使うパーティゲームというのはなかなか見なかったため。

・マメィ
 アミーゴ箱サイズでラミー系でないセットコレクションがほしかったため。

東京ゲームマーケット'18秋の注目作

東京ゲームマーケット'18秋の個人的な注目作からいくつかピックアップしてご紹介します。

ミステリーホームズ(StadioGG)
 ミステリーを題材にした招待隠匿系推理ゲーム。
 犯人は最初に犯行を行い、さらにアリバイ工作をします。犯行現場の状況や証拠から犯人とそのトリックを突き止める必要があるというのが面白そうです。
 招待隠匿系に推理系ゲームの論理パズルが上手く組み合わさった印象で、遊んでみたい作品です。

知略悪略(蒼猫の巣 出張所)
 名作メイフォロートリックテイキングのリメイク日本語版。長らくプレミア品だったこともあり、欲しい人は少なくなさそうです。

Colonize 植民地資本主義(off-box)
 カード効果メインのワーカープレイスメント。テキスト効果は確認した限りほぼなく、非常にシャープな印象を受けます。
 ルールを見る限りカツカツに絞られていて、強烈なジレンマが楽しめそうな作品です。

マメィ(HOY GAMES)
 リソース管理してセットコレクション。よくある組み合わせですが、これをウィンストンドラフトでやるというのは珍しい気がします。アミーゴ箱サイズらしいので、持ち歩いてさっと遊ぶのに重宝しそうな一作です。

ウェルカム トゥ(Engames)
 カード+紙ペンゲーム。今年流行した紙ペンゲーム系の作品。すでに個人輸入などで遊ばれた方の評判もよく、気になる作品です。

トリックと怪人(オインクゲームズ)
 こちらも昨年秋に話題となった「トリックと怪人」、そのオインクゲームズ版です。アートワークなどがオインクゲームズさんらしく変更されておりますが、ルールはほぼ変更なし。ずっと気になっていた作品のため、買って遊んでみたいです。

ボードゲーム・バッグ ver.2(Saashi & Saashi)
 ボードゲーム向けの大きなバッグです。
 ver.1を所持・愛用しているのですが、「もう少し肩掛けしやすいよう持ち手が長かったらなぁ」「一般的な厚みの大箱2つ入れるにはマチが少し足りないのが惜しいなぁ」と、ときどき思うことがありました。
 しかし、なんとver.2で上記の2点が改善されています。マストバイ!

狩猟の時代(A.I.Lab.遊)
 「航海の時代」を作られたA.I.Lab.遊さんの新作。配置と回収のいずれかを行う一風変わった…

最近面白かったゲーム(2018/11/12)

1.バニーキングダム(評価:7/10)

 ガーフィールド氏のドラフト+陣地取り。

 ドラフト系のいつものパターンでほぼ同時進行。ドラフトでは2枚ずつピックし、全員が選び終わったら公開する形式です。
 カードは大きくわけて陣取り・建築物・親書の3種があります。

 陣取りでは対応する陣地へのコマの配置。
 建築物は自分の陣地へ配置可能なトークンの獲得・建設。
 親書はゲーム終了時に追加得点。

 毎ラウンドの終わりに得点計算があり、得点はつながっている自分の陣地ごとに「その陣地にある都市の戦力の合計×その陣地から生産される作物の種類数」が入ります。
 またゲーム終了時に親書によって得点が入り、最終得点の高い人が勝利します。

 初プレイだったのでバランスがわからないままでしたが、親書の内容をある程度知っていた方が楽しめそうな気がしました。一度触っただけなので不確かですが、基本は陣取りを優先し、最後の一押しになりそうな親書だけピックする感じのバランスになってそうな感触でした。

 陣地の対応や親書の効果を確認するのに私は多少手間取りましたが、一緒に遊んだ他のメンバーはそうでもないようでしたので、慣れ次第な気もします。全体として少し重めのドラフトゲームとしてバランスがよさそうで、もう少し遊んでみたい作品です。

最近面白かったゲーム(2018/11/05)

1.ル アーブル(評価:7/10)

 ウヴェ氏の2009年の作品。ワーカープレイスメントながら、ワーカーは各自一つしかないのが特徴的です。

 ベースはかなりシンプルで、手番がきたら各種リソースを補充し、
 ・蓄積されている、いずれかのリソースをもらう
 ・建物にワーカーを配置し、書かれているアクションを実行する
 のどちらかを行います。
 やりたければ追加行動として、建物を買ったり売ったりすることもできます。

 ベースはこれだけシンプルなのですが、実際には建物がどんどん登場するため、選択肢は飛躍的に増えていきます。
 また、ワーカーは一つしかありませんが、すでにワーカーが置かれている建物にワーカーは置けませんし、同じ建物を連続して使うこともできないため、ワーカープレイスメントらしいアクションの取り合いもしっかり楽しめます。

 今回は初プレイということで、3人でフルゲームを遊んでみました。非常に濃密にインタラクションとリソース管理を楽しめたのですが、のんびりやっていたこともあって4,5時間ほどかかることに。
 ちょっと長すぎるというのが正直な感想なのですが、ショートゲームならよりシャープに短時間で楽しめると伺いましたので、次回はそちらを試してみたいです。

最近面白かったゲーム(2018/10/29)

1.汽車は進むよ(評価:7/10)

 お手軽なパズル系タイル配置ゲーム。

 全員同時進行で、全員同じセットの山からタイルを1枚めくっては、個人ボードへ配置を繰り返します。
 タイルを配置したら汽車コマが進み、大きく進むほど得点も多く獲得できます。汽車は駅舎へ向かって進めていくのですが、駅舎はいくつかあり、基本的により早く到達するほど高得点です。

 シンプルながらほどよく悩みどころがあり、運と戦略のバランスもほどほどで、非常に遊びやすく楽しい作品です。ほのぼのした可愛らしいアートワークやコンポーネントもゲームにマッチしており、手触りのよさを感じました。
 あまりボードゲームに慣れていない人と遊ぶときや、ちょっとのんびり遊びたいとき、短時間で簡単に遊びたいときなど、持っていると重宝しそうな一作です。

最近面白かったゲーム(2018/10/22)

1.シヴィライゼーション:新たな夜明け(評価:7/10)

 大作シヴィライゼーションのリニューアルバージョン。
 5つのアクションがあり、手番では1つを選んで行います。アクションは1度実行すると弱くなり、より強いアクションを実行しないと渋滞してしまうシステムです。
 これにより、軍事(戦闘アクション)が必然的にある程度実行したくなるデザインとなっています。
 また、勝利条件も戦闘で奪えるものが多く、全体として戦闘を誘発するデザインではないかと思います。

 シヴィライゼーションらしく、国家や世界遺産などテキスト効果は健在。全体ではしっかり数がありますが、選択肢として提示される量は案外少ない印象で、遊びやすく感じました。

 ルール量はしっかりあるためインストは大変ですが、遊んでみると意外なほどテンポよく進み、2時間ほどで収束しました。
 アクション繰りに苦心しつつ、テキスト効果や戦闘による派手さを兼ね備えたゲームです。もう少し遊びこんでみたい作品です。

最近の面白かったゲーム(2018/10/15)

1.ヌスフィヨルド(評価:7/10)

 ウヴェ・ローゼンベルグ氏お得意の特殊効果カードを絡めたワーカープレイスメント。
 とはいえ今作はアクションスペースの数も、特殊効果カードの登場数も控えめですっきりとまとまっている印象があります。

 特に注目したいのは株と魚です。
 魚が宴スペースになければ長老の効果を使えません。しかし魚を宴スペースに置くのも1アクションなので、下手なタイミングでうつと他プレイヤーにかっさらわれることとなります。
 また、魚は毎ラウンドの頭に定期収入として入手できますが、このとき手に入れた魚を「自分の持っている長老→自分以外の持っている自社株→自分の持っている自社株」の順に分配します。もちろん、手元に残って使用できるのは自分の持っている自社株分だけですので、長老を入手しすぎたり、株を発行しすぎると大変です。
 では株を発行しなければいいのではないかとなりますが、株は発行するだけでゲーム内で比較的希少なリソースであるお金を増やせます。また、未発行株を手元に残しているだけで1枚につき1点の失点になります。さらに株を買う場合は「前回誰かが購入したあとに発行されたすべての株」をまとめて購入する必要があり、たいていの場合、かなりお金がかかります。
 これらによりシステムの面白さを担保しつつ、ワーカープレイスメントによるアクションの取捨選択に抑揚をつけている感触があります。

 なお、建物カードの登場数自体は比較的抑えられていますが、なんとデッキはきっちり3つ入っており、1ゲームですべてのカードが登場しないことを考えると非常にリプレイ性の高い作品です。

 総じて、システム面に工夫があり、シンプルでリプレイにも事欠かず、しかも時間もそこまで長くかからない優秀作ではないかと思います。テキスト効果系が苦手な私も非常に楽しめました。何度か遊んで面白さを確かめていきたい作品です。

エッセン'18の気になるゲーム

エッセン'18で特に気になるゲームをリストアップしてみました。
リストアップ対象はこちらのリストをもとにしております。ルールは読んでません。

1.Forum Trajanum
 フェルト氏の新作重量級。いつものフェルトでタイル配置をするゲームになりそうです。国内流通はまだ発表されていないですが、取り扱われそうな気がします。


2.ダイスセトラーズ
 すでにテンデイズゲームズさんより国内流通のはじまっている作品。4Xゲームなので戦闘がありそうなところが少し懸念ですが、コンポーネントが非常に魅力的で気になる作品です。


3.The River
 「イスファハン」「ジャイプル」「メトロポリィス」で知られるセバスチャン・ポーション氏の中量級タイル配置。ポーション氏の作品は相性がいいのかしみじみ楽しめることが多いので気になっています。


4.Ceylon
 トリックテイキング「コブラ」のデザイナーコンビによる新作。アートワークとテーマが好みなこともあり気になります。


5.Azul:Stained Glass of Sintra
 今年SdJも受賞したアズールの後継作っぽいですが詳細はよくわかりませんでした。今作もアズール同様に美しいコンポーネントでほしくなります。


6.7 Wonders:Armada
 ドラフト系ボードゲームの名作「セブンワンダー」の新拡張です。セブンワンダー自体が好きなので、こちらの拡張もほしい気持ちがあります。


7.Between Two Castles of Mad King Ludwig
 「ふたつの街の物語」と「ノイシュバンシュタイン城」が悪魔合体した作品な様子。面白いかははっきり言ってわかりませんが、アートワークが美麗で惹かれるものがあります。


8.Futuropia
 フリーゼ氏の新作重量級。テーマが「ロボットが働いて人間に余暇が与えられるユートピアをつくろう」的で、フリーゼ氏がどんなゲームにしあげたのか気になります。


9.Franchise
 「胡椒袋」のリメイク。胡椒袋自体が面白いという評判を耳にしており、気になっている作品です。


10.Concordia Venus
 コンコルディアの拡張なのか独立拡張なのか両方なのかよくわかってませんが、とにかく新作です。コンコルディアが好きなので気になっています。


最近面白かったゲーム(2018/09/30)

1.スカルキング(評価:7/10)

 ビッド系のトリテです。手札が少しずつ増えていくので予想しやすく、特殊カードの運もあるため初めてのトリックテイキングにもおすすめできる作品です。
 久しぶりに遊びましたが、運要素がなかなか大きいため、予想を外しても気にならないこと、気軽に0トリック宣言で勝負しにいけるところが好みです。定期的に遊んでいきたい1作です。



2.アズール(評価:8/10)

 SdJを受賞したタイル配置パズル。
 タイルの取捨選択によるリソースマネジメントと、どの順にどこのタイルを埋めていくかのパズルが面白い作品です。
 パズルゲームは苦手なことが多いですが、こちらは非常に楽しく遊べる作品でした。



3.デクリプト(評価:7/10)

 チームで共通のキーワードを元に、数字を言葉に暗号化します。言葉を受け取った仲間はキーワードを用いて数字に復号化します。
 基本的にはこれを繰り返しますが、このゲームの面白いところはこのやり取りを敵チームも聞いていることです。もし敵チームが暗号の解読に成功し、2回数字を当てることができたら敵チームの勝利となってしまいます。
 かといって複雑すぎる暗号化(キーワードから遠すぎる言葉)だとチームメイトも復号化に失敗してしまいます。もし復号化の失敗を2回すると、これもまた敵チームの勝利となってしまいます。
 このさじ加減をうまくする必要のある、ユニークなワードゲームです。

 スパイごっことしてもよくできており、非常に好みです。もう少し遊んで確かめてみたいです。

最近面白かったゲーム(2018/09/24)

1.ルールの達人(評価:7/10)

 それぞれのルールを達成することが目的のカードゲームです。
 シンプルながら、ルール間に協力を促したり逆に邪魔を促したりの抑揚があり、読み合いと手札管理が楽しいゲームです。
 タンサンファブリークさんのデザインも私好みでお気に入りの作品です。



2.クー(評価:7/10)

 以前遊んだ際は面白さがわからなかったのですが、最近何度か遊ぶ機会があり面白さがわかってきました。
 ゲームとしてはラブレターなどに近い招待隠匿系です。手札として2枚の役職カードを持ち、これがなるべくばれないようにしつつ、最後の一人になるまで生き残ることが目的です。

 手番では様々なアクションから1つを選んで実行するのですが、特定の役職を持っていないと使えなかったり、特定の役職者から妨害を受けるアクションがあります。ただし手札は非公開情報なので、持ってない役職のアクションをしてもいいですし、持っていない役職として妨害をしにいってもかまいません。
 ブラフゲームの常で、もちろんこれらの行動をとったとき、該当の役職をみせるようチャレンジすることもできます。チャレンジ成功なら行動を取った側が、失敗ならチャレンジした側が手札を1枚失います。

 少し慣れてくるまではアクション内容を把握するのが大変ですが、慣れてくると様々な駆け引きがあり面白いです。もう少し遊びこんでみたい作品です。

最近面白かったゲーム(2018/09/17)

1.スティールドライバー(評価:7/10)

 ネットワークビルド+競り+株。ワレス作。90分ほど。
 毎ターン配られる投資金は増えず差がつかず、それでいて会社の価値はどんどん移り変わっていくため、支配権や株の争奪戦が激しくなります。
 ネットワークも競りも株も有機的に上手く噛み合っており、それでいて2時間足らずで終わるのは非常に好みで嬉しい作品です。



2.でんしゃクジラ(評価:7/10)

 ラミー系の簡単なゲームです。枚数可変を含む組みで手役を作るのは特徴的じゃないかと思います。
 運要素は強いですが、手軽でさっぱり遊ぶのにちょうどいい思考量に感じます。
 個人的には絵柄がきちんと揃うのがよく、揃ったときの満足感があります。



3.ペーパーテイルズ(評価:8/10)

 TCG風のドラフトカードゲーム。ヴォーパルスのリメイクです。
 いくらか調整がはいりましたが、3回ほど遊んだくらいの自分ではあまり変化を感じられませんでした。
 いろいろとアイコン化されたのが個人的にはうれしく、効果がわかりやすくなったように思います。
 まだまだ色んな戦略が試せそうで、しかもルールがわかりやすく時間ルール説明込60分足らずで非常に好みです。拡張の日本語版も予定されているようで楽しみな一作です。

最近の気になるゲーム(2018/09/10)

前回の気になるゲーム一覧の記事はこちら
前回の記事中に現在も気になっているものもありますが、今回は前回の記事でご紹介しなかったものに限ってご紹介たいと思います。

1.考古学カードゲーム
 フィル・ワーカー=ハーディング氏の軽めのセットコレクションです。聞くところによると二人用ルール? が面白いようです。

2.ヘンゼルかグレーテル
 OKAZUbrand氏の「はんか通骨董市」のアークライト版です。軽めのケーキ切り分け系ゲームで、こちらの版はイラストが非常に好みなので特に気になります。

3.レイクホルト
 ウヴェ氏のエッセン'18新作。公称30分~60分のワーカープレイスメントなので、比較的軽めのゲームなのかもしれません。こちらのサイトにすでにアークライトさんのルールがあるため、今冬辺りに日本語版が出そうですね。

4.Carpe Diem
 フェルト氏とアレアのエッセン'18新作。デザイナーも出版社も公称60分の中量級も好みとあって、特に気になる作品です。

5.ブルーラグーン
 クニツィア氏の新作。すでにアークライトさんから日本語版がアナウンスされています(日本語版公式サイトはこちら)。BGGではアブストラクトの表記があるため、もしかすると私の好みからは外れるかもしれませんが、気になる作品ではあります。

6.ザ・リバー
 「イスファハン」や「ジャイプル」、「メトロポリィス」のデザイナー、セバスチャン・ポーション氏の新作です。デイズ・オブ・ワンダーからの出版ということで、コンポーネントにも注目したいです。

7.キーフロー
 「キーフラワー」などで知られるキーシリーズの最新作です。なんだかんだで気になるシリーズです。

8.セイロン
 トリテ「コブラ」のデザイナーコンビによる新作です。残念ながら「コブラ」は遊ぶ機会がないままだったのですが、60分ほどの中量級でイラストとテーマが好みのため気になっています。

9.グリッズルド
 以前から気になっていた協力型カードゲームの日本語版が発売されました。これを期に買おうか悩んでいます。

10.おいてけオバケ
 アークライトさんから日本語版がアナウンスされ、急遽チェックした作品です(日本語版公式サイトはこちら)。クラマー&キースリングの名コンビによる新作であり、イラストも好みで気になります。

最近面白かったゲーム(2018/09/03)

1.クウィックス(評価:8/10)

 安定して楽しく遊べる、優秀な小箱のダイスゲーム。
 手番では白ダイス2つの合計と、白ダイス1つと色ダイス1つとの合計値を書き込んでいくことができます。

 ・必ず昇順に書き込む必要がある
 ・誰かが一番右のマスを埋めたときその列にはもう書き込めない
 ・一つの列に多く書き込むほど得点が高くなる
 ・いずれの合計値も書き込めないとペナルティで減点
 のいずれのルールもよく効いており、なにを優先してチェックしていくか悩ましいです。

 小箱のダイスゲームにほしい手軽さ、運と戦略のバランスが非常に好みで、これからも遊びたい作品です。

最近面白かったゲーム(2018/08/27)

1.ロンドン 第2版(評価:7/10)

 ワレス氏のレース・フォー・ザ・ギャラクシーとも言われる拡大再生産のカードゲームです。
 ルールは中量級らしくきれいにまとまっていて、手番では
 ・都市カードをプレイする(手札から自分の場に出す)
 ・都市を運営する(自分の場のカードを実行する)
 ・地区カードを購入する
 ・都市カードを3枚手札に加える
 のいずれかを行い、これを繰り返します。

 このゲームの面白いところは、借金と貧窮トークンにあると思います。
 どちらもゲーム終了時にマイナス点を生むためなるべく終了時までになくしたいですが、いずれも大きく拡大しようとするとつきまといがちです。
 そのため、どこまで借金や貧窮トークンを受け取って、ゲーム終了時までに少なくするかの計画性が問われます。

 総じて手札やお金などのリソース管理と、先述した計画性の楽しい作品です。今後も定期的に繰り返し遊びたいゲームです。



2.アルケミスト(評価:8/10)

 ゲームバランスをプレイヤーで作る不思議なゲーム。
 手番でやることは
 ・ポーションのレシピを作る
 ・他人の作ったレシピでポーションを作る
 ・ポーションの材料を獲得する
 のいずれかです。

 ポーションは作るのに必要な材料、作ったときに手に入る材料と得点で構成されており、レシピを作る際はこれをある程度自由に設定できます。
 しかしポーションを作るときに使えるレシピは他人の作ったものだけなので、材料や得点のバランスをよく考える必要があります。

 深い霧の中をゆっくり進むようなプレイ感で、なにをしたらプラスにつながるのかなかなか見通すことができません。ルールは簡単でやることも明確なのにこのプレイ感は独特で、私はとても好きなゲームです。

最近の面白かったゲーム(2018/08/20)

1.イリュージョン(評価:7)

 シンプルなクイズゲーム。話題のデザイナー、ヴォルフガング・ワルシュ作。
 カードに描かれた色の面積を昇順に並べていくゲームで、似たタイプのゲームだとタイムラインなどがそうじゃないかと思います。

 しかし、このゲームがすごいのはクイズゲームから言語依存や知識の差をとっぱらい、感覚だけでの遊びにした点だと思います。
 かなり幅広く遊ぶことのできるゲームで、日本語版が発売されて入手しやすくなれば(アークライト様から発売予定)、ちょっとした隙間などに遊びやすいゲームとしてひとつの定番になるんじゃないでしょうか。

 めちゃくちゃ面白くて新規性の高いゲームだとは感じませんでしたが、出しやすく遊びやすい非常に優秀なフィラーだと思います。

【紹介】ハイソサエティ

品よくお金を使うのが上流階級の証。使いすぎに気をつけて!


【評 価】8/10
【運要素】中。運だけでは勝てませんが、最後の勝敗は運次第なところも。
【戦略性】中。どこでどれだけお金を使うかの計画性が大切です。
【難易度】易。少し例外処理もありますが、難しくはありません。

【ルール概要】
 競り上げ式の競りゲーム。ただし、競りの途中に出したお金は戻さずに金額を釣り上げる必要があります。
 競りでは得点のかかれたタイルを競ります。最終的に最も得点を稼いだプレイヤーが勝利します。
 ただし、ゲームの最後に最もお金が少ないプレイヤーは得点計算に参加することなく脱落します。

【魅力その1 脱落者になるかならないかの緊張感】
 概要にも書いた通り、このゲームでは競りゲームながら最終的に所持金が最も少ないと脱落してしまいます。お金を稼ぐ手段はありませんので、競りでどこまでお金を使うか、使わせるかという駆け引きで脱落者が決まります。
 使った合計金額は正確にカウンティングしていない限りあやふやになるため、最後まで緊張感のある競りが楽しめます。


【魅力その2 アクシデントタイルによる変化】
 競る対象のタイルの中に、アクシデントタイルというマイナス効果のタイルが3種含まれています。これらは通常の得点になるタイルとは競りが異なり、「最初に降りたプレイヤーがタイルを受け取り、残りのプレイヤーは宣言してきた金額を支払う」競りになります。
 これにより、競りを繰り返すだけにもかかわらず単調さを感じることがありません。


【魅力その3 タイルの登場順で生まれるドラマ】
 ゲームはタイルの中に含まれる赤いタイルの4枚目が競り対象になったらその時点で終了します。
 競り対象のタイルはもちろんランダムに登場するので、場合によっては登場しないタイルが出てくることもあります。
 また登場順によって脱落者が変わることも頻繁なので、自然とドラマチックな展開になります。


【総評】
 クニツィア氏のデザインだけあってさすがの一言。競りゲームではこれ以上ないほどコンパクトなルールとドラマチックな展開でありながら、競り特有のヒリヒリした緊張感を全く損なっていないのが素晴らしいです。
 ニューゲームズオーダーさんの日本語版は競りの対象がタイルになっており、ちょっとした満足感が得られる点も好きです。
 ゲームを楽しむに…

【紹介】コロレット

めくるか取るかの二者択一。シンプルで最高なジレンマ。


【評 価】9/10
【運要素】中。めくり運の影響は小さくないが、小箱としては標準くらい。
【戦略性】中。軽いながらもほどよい戦略性が非常に気持ちいい。
【難易度】易。シンプルなカードゲームで初めてのゲームとしてもオススメ。

【ルール概要】
 ・手番では以下のどちらかを行う。
   - 1枚山札からめくって、いずれかの場札に並べる。
   - いずれかの場札を取り、自分の手元で色ごとに集めて並べる。
 ・これを繰り返し、ゲーム終了時に3色だけがプラス点になる。
 ・プラスにならなかった色はすべてマイナス点になる。

【魅力その1 二者択一が最高のジレンマ】
 コロレットの魅力は何よりもシンプルでわかりやすいジレンマが素晴らしいです。ただめくるか取るかを選ぶだけで、こんなに悩みたくなるのは初めて遊んだとき衝撃でした。
 遊べばきっと「めくってから取りたい」と呟くことになるでしょう。

【魅力その2 ちょっとしたアクセント】
 アクセントとして純粋なプラス点のカードや、ワイルドカードが何枚か入っています。
 これらにより、ジレンマは一層楽しいものになり、ゲームも抑揚がついて単調でなくなっています。

【魅力その3 裏面のバリエーション】
 得点計算の種類が2種類あり、表面では3色を集めただけ得点が大きくなるのですが、裏面では特定の枚数に留めることで得点が最大化するようになります。
 ただ集めるだけではダメになり、いつもと少し違って新鮮な気持ちでコロレットを楽しめることでしょう。

【総評】
 繰り返しになりますが、とにかくジレンマが最高なゲームです。
 これだけシンプルなルールでこんなに悩ましいゲームは素晴らしく、デザイナーであるシャハトの切れ味を堪能できる傑作です。

最近の面白かったゲーム(2018/07/30)

1.惨劇RoopeR X(評価:8/10)

 いわゆるループものをテーマにした再現度の高い推理ゲーム。
 主人公と脚本家の2陣営にわかれ、主人公側が推理を担当し、脚本家側は問題の提供をします。

 主人公側は規定の回数のループ中に惨劇を防ぐか、隠された役職をすべて推理することができれば勝利です。
 逆に脚本家側は設定した惨劇の条件を満たしつつループ回数を消化し、最後まで惨劇を続けた上で、隠された役職上手く伏せておくことができれば勝利となります。

 ゲームの進行は意外と簡単で、脚本家と主人公がそれぞれ3枚のカードを伏せ、それを処理していくのがほとんどになります。もちろん脚本家側は裏で様々な条件を処理する必要があり、主人公側はメモして推理のタネとする必要があります。

 ループを繰り返す度に少しずつ隠しパラメータや惨劇の条件がわかっていき、脚本家への対抗していく流れが非常に素晴らしいです。
 私はまだ脚本家でしか遊べていませんが、脚本家側は最初のループからどのくらいの情報を出していいか、どうやって惨劇の条件を満たすかが悩ましく面白いです。
 脚本の用意や運用など、脚本家の負担が少々重めではあるのですが、このゲームならではの面白さがありますので、一度体験していただきたい作品です。

最近の面白かったゲーム

1.ロレンツォ イル マニーフィコ(評価:7/10)

 拡張の前回はこちら。今回は拡張入りを初プレイ。
 リソースがカツカツのカードコンボ+ダイスプレイスメントは拡張を入れても健在です。

 拡張ではいくつかの要素が増えますが、必要パワー調整タイル(塔で必要なダイス目が増える)もの以外、いずれもゲームを少しマイルドにしているように感じました。
 また、1ゲームで登場しきらないものが増えたため、リプレイ性も向上しています。
 なかでも5つ目の塔と一族タイルは面白く、カツカツ感を軽減して遊びやすくしつつもジレンマの悩ましさは強化されています。

 非常に面白いのですが、リソースはカツカツなのに選択肢は豊富で自分には少し難しいゲームな感触もあり、もう少し遊んで確かめてみたい作品です。


2.センチュリー:イースタンワンダーズ(評価:7/10)

 センチュリー:スパイスロードの続編。スパイスロードは面白いながら中~終盤がやや単調でしたが、こちらは盤面が少しずつ変化するので非常に楽しめました。

 ゲームとしてはリソースマネジメント+ピック&デリバー。
 前作の経験もあり、最初は自分だけのロンデルを作っていくようなタイプかと思っていたのですがそうではなく、広い海を東奔西走して自分の取引所を出しつつ勝利点タイルを取っていくゲームでした。

 というのも、取引所がよくできていて、同じタイルに複数自分の取引所を建てることができません。
 取引所を建てると勝利点やボーナスタイル(特殊能力)がもらえるため、なるべくなら建てておきたいところです。

 ルールの簡単さは前作と変わらず、非常に遊びやすいです。個人的な好みで言えば、こちらの方が少しずつ盤面が変化していく楽しさもあり好みです。
 スパイスロードと組み合わせて遊ぶルールでも遊んでみたいところで、また3作目が楽しみでもあります。

最近の気になる/欲しいゲーム

最近の気になるゲームや話題の新作、今から発売の楽しみな作品を独断と偏見でまとめてみました。


1.シヴィライゼーション:新たな夜明け(ホビージャパン)
 昨年のエッセン新作。6時間ほどかかっていたシヴィライゼーションが、公称60分で帰ってきた! 待望の日本語版がこちらも今夏発売予定とのことで、購入予定です。

2.テオティワカン(テンデイズゲームズ)
 「ツォルキン」や「マルコポーロの旅路」で知られるダニエレ・タスキーニ氏の新作。日本語版が告知されました。画像を見ると牌のような立体的なコンポーネントが目を引きます。

3.センチュリー:イースタンワンダー(アークライト)
 センチュリー3部作の2作目。スパイスロードが悪くなく、本作と組み合わせて楽しめるギミックに心を奪われてしまったため買います。

4.大鎌戦役 拡張:フェンリス襲来(アークライト)
 大鎌戦役の最終拡張。大好きな大鎌戦役でキャンペーンゲームができたりするようで、これはもう買うしかありません!

5.クアックサルバー(アークライト)
 「クヴェードリンブルクのヤブ医者」とも呼ばれている、KdJのノミネート作です。ありそうでなかった運を楽しむタイプのバッグビルド。軽くて楽しそうな作品で、気になっています。

6.ペーパーテイルズ(エンゲームズ)
 ヴォーパルスのリメイク。すでに日本語版が発売済みです。ヴォーパルスを持っていてこの機会に3回ほど遊んでみたところ、どの回も面白かったため購入予定です。売れ行き次第では拡張も日本語版になるのかも?!

7.ウェルカムトゥ(Engames)
 カード+紙ペンゲーム。選択肢が3つあり、紙ペンゲームの中では自由度が高いことが受けているのかも? 非常に面白そうで、国内流通が楽しみな作品です。

8.グレート ウェスタン トレイル:レイル トゥ ノース
 グレートウェスタントレイルの拡張。購入するかはもう少し基本ゲームを遊んで確かめてからにしたいですが、俄然気になる作品ではあります。

9.アズール:ステンドグラス オブ シントラ  アズールの続編的作品とのことです。パズルの苦手な自分もアズールは楽しめたので、こちらも気になります。アズール同様、ホビージャパンさんが日本語版を取り扱いそうな気がします。
10.セブンワンダー:アルマダ  邦題「世界の七不思議」の拡張。海軍ボードが追加された…

最近面白かったゲーム(2018/07/09)

1.コロレット(評価:9/10)

 言わずと知れたシャハトの名作小箱。
 シンプルなルールで、シャハトらしい切れ味とジレンマが楽しめます。

 やることは簡単で手番では「1枚山札からめくっていずれかの列に配置する」「いずれかの列を引き取ってそのラウンドから降りる」のどちらかを行います。
 これを繰り返し、終了ラウンドカードが出たらそのラウンドで終わりです。
 最終的に手元のカードのうち3色だけが得点、残りの色は減点となり、最も得点を稼いだプレイヤーが勝者となります。

 たったこれだけなのですが、如何に相手に得点させないか、自分の得点になるようにするかが悩ましい作品です。いつ遊んでも楽しい傑作です。



2.オーマイグーッズ!(評価:7/10)

 プフィスターの小箱ですが、小箱ながら中量級に匹敵するほど歯ごたえのあるゲームです。

 ルールは4つのフェイズからなり
 ・手札を補充する(望むのであれば補充前に手札を総入れ替えしてもよい)
 ・太陽マークが2つ出る(日が昇る)まで山札をめくり、今日の仕事と建設予定を決める
 ・太陽マークが2つ出る(日が沈む)まで山札をめくる
 ・仕事結果に応じた生産と、建設または助手の雇用
 を行います。
 日が昇る/沈むときに並ぶリソースを予想と、生産時の連鎖を考えて仕事と建設予定の選択するのですが、これが悩ましくも楽しいです。

 小箱にしてはルールが多めですが、30~60分しっかり楽しめる作品です。もう少し繰り返し遊んでみたいです。



3.スシゴーパーティ(評価:8/10)

 お手軽ドラフトゲームの名作、スシゴーの豪華版。
 ボードが追加されて得点の記録がしやすくなり、ランダムサプライによって毎回新鮮な気持ちで遊べるようになりました。

 ゲームはスシゴーとほぼ同じで、手札から一枚選んで同時に出し、残った手札を隣へ回します。出したラウンド終了時にラウンドをまたぐカード以外の得点を数えて記録し、同様に繰り返します。
 ゲーム終了時、最も点数の高いプレイヤーが勝利します。

 シンプルにドラフトを楽しめるスシゴーも素晴らしかったですが、こちらもランダムサプライなので何度もリプレイしたくなります。文句なしに楽しいゲームでオススメです。

2018年上半期のイチオシ10ゲーム

2018年の上半期に初めて遊んだゲーム33個のなかから、個人的なイチオシを10ゲームご紹介します。



・クランズ オブ カレドニア(記事1記事2

 特殊能力+陣取り+リソースマネジメントの傑作。
 見た目ほどルールは難しくなく、それでいて陣取りとリソース管理がジレンマたっぷりで最高です。



・ヴォーパルス(記事

 ドラフトゲームの名作。ながらく積んでしまっていましたが、最高のゲームです。運の絡むドラフトは拡大再生産せず、運の絡まない部分で拡大再生産するのが非常にうまい仕組みだと感じます。
 リメイクの「ペーパーテイルズ」の購入を検討しています。



・支離滅裂(記事

 手札を並び替えられない大富豪。パスが非常に戦略的で楽しく、それでいてわずかな特殊カードでドラマチックな展開も多く素晴らしいです。



・ザ マインド(記事

 ノーヒントの協力ゲーム。ゲームとしてはどうなんだという話もありますが、自分は面白く感じました。失敗しても成功しても盛り上がるのがいい感じです。



・ヴードゥープリンス
 写真は撮り忘れ! アンド記事をまだ書いてないです!!
 チキンレース+トリックテイキング。計画性とアクシデントのバランスが面白く、それでいてシンプルなルールが魅力的です。



・アルペンツィアン(記事

 ダイスドラフト+紙ペンゲーム。ダイスドラフトの悩ましさと、どこにアイコンを書き込むかのパズルが面白いですが、なによりアイコンとして絵を描き込むというのが非常にユニークです。



・でんしゃクジラ(記事

 麻雀のようなラミー系ゲーム。役と手札の枚数の都合が絶妙で、ちょっとしたパズルが楽しめます。



・パトロネージュ(記事

 山札からの引きを楽しむ運試しゲーム。触っているだけで嬉しいコインと木椀、眺めているだけで楽しい絵と金枠加工が最高です。



・ロレンツォ イル マニーフィコ(記事

 ダイス目共有のダイスプレイスメント。カードコンボを組むには複数種のカードを組み合わせたいのに点数は絞った方が高かったり、リソースも配置できるマス数もカツカツだったりとジレンマが強烈です。



・ネイションズ ダイスゲーム(記事

 ダイス+リソースマネジメント。ほとんどタイル効果の取捨選択だけなんですが、先のことを想定しながら選ぶのはなかなか難しく楽しいです。拡張入の方がプレイヤー間に初期資源等の差があるので…

最近面白かったゲーム(2018/06/25)

1.ムガル新版(評価:8/10)

 競り+株の傑作、ムガルの新版。

 旧版との大きな違いは「駅舎」という追加要素で、株券を売る代わりに駅舎を建てることができます。これによって競りに絡みたいときが増え、ただでさえヒリヒリした競りが一層熱くなっています。

 また、株券に付属している売却できる株券の種類が固定され、すっきりとわかりやすくなっています。
 コインは旧版に軍配があがりそうですが、コインをいれるための器がついている点は見逃せません。

 総じて旧版が好きなら買って損のない作品だと思います。コインは好み次第ですが、自分は旧版のコインと入れ替えて遊んでいます。



2.ハイソサエティ(評価:7/10)

 クニツィア氏のスマートな競りゲーム。

 シンプルな競り上げ式の競りですが、
 ・マイナス効果の競りがスパイスとして効いている
 ・金額の提示方法にほどよい縛りがある
 ・お金を使いすぎると脱落
 ・赤枠カードの出方次第で突然終わる
 などのルールが上手く機能した、美しいシステムが特徴的です。

 面白さがわかるまで自分は時間がかかりましたが、4,5人で残金のカウンティングが難しいくらいにして遊ぶのが良さそうです。



3.支離滅裂(評価:8/10)

 手札を並び替えられない大富豪。

 1巡で必ず流れますが、パスできる回数に制限があり、それを超えると脱落します。同様に最後まで手札が残ってしまっても脱落でライフが1減り、ライフがなくなったら負けです。

 手札をどうやって整えるか、どの順で出すかのパズル的面白さと、パスさせることを狙うか、早抜けを狙うかといった駆け引きの面白さが噛み合った作品です。
 手軽で落ち着いて楽しめ、それでいてドラマも起きる点は素晴らしく、アブルクセンなどと同様に手堅い面白さの小箱として重宝しそうです。

最近面白かったゲーム(2018/06/18)

1.ヴォーパルス(評価:7/10)

 国産ドラフトゲームの名作。リメイクのペーパーテイルズが話題沸騰中。長らく積んでしまい、遊ぶ機会を失っていたところ、ペーパーテイルズの評判を聞いてこれ幸いと崩すことに。

 ルールは思っていた以上にシンプルで
 1.ユニットをドラフト→配置する
 2.戦争(ユニットの戦力を比較)し、勝利点を得る
 3.収入を得て、建物を建てる
 4.経年マーカーの乗っているユニットを捨て、まだ乗っていないユニットにはマーカーを1つ乗せる
 これを4ラウンド繰り返します。

 ドラフトと経年のシステムがうまく絡み合っていて非常に面白いです。
 運要素の絡むドラフトは経年によって2~3ラウンドほどでリセットされるのですが、建物はそうではないため少しずつ拡大再生産し、自分の取捨選択に納得感があります。

 非常に面白かったのでもう少し遊びつつ、ペーパーテイルズ日本語版の購入を検討したいと思います。



2.P.I.(評価:9/10)

 論理パズル系ゲームの個人的傑作。意外にもワレスの作。

 ゲームは各プレイヤーごとに3つの要素(容疑者・場所・罪状)が割り当てられ、それをいち早く当てることを目指します。
 論理パズル系は主にメモが必要なことが多いですが、これはすべての情報がボード上とカードで示されるため、メモの煩雑さがありません。

 1時間ほどで運要素もそれなりの中量級論理パズルとしては美しいシステムで、非常にオススメです。

最近面白かったゲーム(2018/06/11)

1.でんしゃクジラ(評価:8/10)

 手軽なラミー系カードゲーム。
 ベースは麻雀に近く、一枚引いて一枚捨てるのを繰り返し、手札の絵柄を揃えていきます。9枚の絵柄を揃えたらアガリです。

 絵柄の完成に必要な枚数がそれぞれ2枚、3枚、3枚以上の3種あるのが面白く、どの絵柄を何枚で揃えれば手札の枚数がぴったり9枚にできるか、そして点数が高くなるかが悩ましいです。

 運要素も大きいですが、軽く遊ぶのにほどよいラミー系ゲームじゃないかと思います。僕は結構好みです。



2.ザ・マインド(評価:8/10)

 以前から話題で、SdJノミネートにも選ばれた小箱の協力ゲーム。
 ルールは簡単で、リアルタイムに手札を出し、昇順に数値を上げていきます。このとき情報の交換は一切できないため、感覚を研ぎ澄ませてプレイする必要があります。

 ゲームと呼べるのか不安になるルールですが、やってみるとこれが非常に面白いです。連番でも以外となんとかなり、完全クリアはともかく、それなりに協力できたという達成感は得られます。

 協力ゲームは失敗するとガッカリしてしまうようなこともありますが、これに関しては成功する方が難しいことがわかるからか、レベルが順に上がっていくからか、失敗したときの凹み具合が小さいように思います。

 ちゃんと面白く、それでいて鮮烈なゲームです。是非一度体験してみて頂きたい傑作です。



3.アンドールの伝説(評価:9/10)

 傑作ファンタジー系協力ゲーム。
 今回は3,4,5章を一息に遊びました。
 いくつかルールミスはあったものの、序中盤のほどよい取捨選択と、ボスの圧倒的な盛り上がりはまさに傑作と呼べる面白さでした。

 3章は繰り返し遊べるようになっていて、こちらもなかなか良い感じでした。運が悪かっただけかもしれませんが、使命の達成時にご褒美がなかったため、他シナリオの小目標達成時に比べると徒労感があるな、とは感じました。(※もちろん全体としての面白さに遜色はありません。)

 拡張も遊ぶ予定となっているため、まずはメインシナリオを通しで遊んでみたい傑作です。



4.ヴィアネビュラ(評価:7/10)

 ワレスのピック&デリバー+ネットワークビルド。しかしなんと1時間級!

 AP制ですが2APだけなのでテンポもそんなに悪くなく、ネットワークは相乗り形式なためなるべく自分の得になるように立…

最近面白かったゲーム(2018/06/04)

1.ロレンツォ(評価:7/10)

 リソースカツカツのワーカープレイスメント。
 ワーカーにパワーがあり、パワーは共有ダイスによって決まるため、実質的にはダイスプレイスメントではないかと思います。

 ゲーム的にはカードが中心で、どのカードを取得するかが大切になってきます。
 カードはおおまかに4種類に分類でき、1種類のカードを集めると大きく得点になりますが、獲得には他の種類がある程度必要になる絶妙さとなっています。

 ダイスが共通というのが面白く、通常のダイスプレイスメントよりも運要素が減り、他人のダイス目をいちいち確認しなくていいのは非常に遊びやすいです。またパワーを持たないワーカーだったり、エリアごとに一番手が少しずつ得だったりするのもリソース管理や早取りにアクセントを付けていて、楽しさも悩ましさもひとしおです。

 全体的にリソースはカツカツで、ワーカープレイスメントらしいアクションやカードの取り合いにフォーカスされた、明快さの気持ちいい作品です。


2.アルペンツィアン(評価:8/10)

 2018ゲムマ春の新作。ダイスを使った紙ペンゲーム。

 スタートプレイヤーがラウンドのはじめに全てのダイスを振り、その後手番ではダイスを一つ選び、5色あるマスから空いているところに選んだダイスを配置。対応する目を、自分のシートの対応する色に書き込みます。
 やることはたったこれだけなのですが、得点周りが非常によくできており、自分だけでなく他プレイヤーの書き込み状況を考えなければなかなか勝てないようになっています。

 ダイスゲームにしてはダウンタイム長めですが、シートへの書き込みにお絵描きを推奨しており、ちゃんと後から見てわかれば自由にマークを描けるのが面白いです。遊んでみて、「ダウンタイムが足りない」と言われるのも納得です。

 ダイスゲームらしい運の楽しさがあり、シートを埋めていく箱庭的楽しさがあり、お絵描きという根源的な楽しさがあり、それでいて取捨選択するジレンマの楽しさもある傑作だと思います。