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12月, 2018の投稿を表示しています

2018年を振り返って

毎年恒例にしたい年末振り返り企画です。 昨年は こちら を、一昨年は こちら をご覧ください。  今年は購入ゲーム数を50個、リプレイ率増加を目標に購入物を厳選し、繰り返し遊ぶことに努めました。その甲斐あってか総プレイが約160ゲームに対し、購入数は55タイトル、新規プレイ53タイトル、リプレイしたゲームが40タイトルと目標通りの結果となりました。  この今年遊んだ中でも、新たに気に入ったゲーム、印象に残ったゲームを10タイトルご紹介していきたいと思います。 ・クランズ オブ カレドニア  『テラミスティカ』や『マルコポーロの旅路』のいいとこ取りをしたようなゲームです。基本は陣取りなのですが、ボードに配置した自分のコマを個人ボードに戻すというのが特に面白い仕組みで、非常に新鮮に感じました。  要素の多い複合的なゲームの中では整理されていて、運要素をヴァリアントルールで調整できるのも私好みです。 ・ブルゴーニュ  フェルト氏の傑作ダイスゲーム。以前遊んだ際は面白いながらもボリュームが多すぎるように感じましたが、サマリーを用意して2人で遊んでみたところ評価一変。  今では2、3人でインスト含め2時間くらいならまず候補に上げたい一品だと感じています。 ・ハイソサエティ    ニューゲームズオーダー様より日本語版新版が発売されたことを機にリプレイしました。以前遊んだときはその奥深さに気がつけなかったのですが、改めて遊んでみるといつ競り勝ちに行くかが悩ましい名作でした。  小箱ではこれまで『コロレット』がマイベストでしたが、勝るとも劣らないくらい気に入っています。 ・ペーパーテイルズ   アドベントカレンダーでの記事 でもご紹介した傑作ドラフトゲームです。  『ヴォーパルス』を長らく積んでしまっていたのですが、あまりの面白さに改めて『ペーパーテイルズ』並びに『拡張:禁域への門』を購入しました。  拡張はまだ遊べていないのですが、『世界の七不思議』とともに繰り返し遊んでいきたいです。 ・ザ マインド  小箱の協力ゲームです。ある友人が『エスパーゲーム』だと称していましたがまさしく。初めてルールを聞いたときの衝撃は未だに忘れられません。  好みなどはあるかと思いますが

ペーパーテイルズのご紹介

ボドゲ紹介 Advent Calendar 2018、3日目の記事です。  突発ですが、ボドゲ紹介 Advent Calendarに今年も参加させて頂きました。昨年参加した記事は こちら (大鎌戦役について書きました)を。  「ボドゲ紹介 Advent Calendar 2018」については こちら をご覧ください。  【概要】  ペーパーテイルズは、国産インディーゲーム「ヴォーパルス」のリメイク作品です。  ユーロ寄りながら、少しだけTCG的なテキストもある傑作ドラフトゲームです。  より詳しいルールの概要は過去に書いた こちら をご覧ください  【魅力1 経年による時間経過】  ドラフトで巡るユニットカードは、場に出すとラウンドの終わりに経年マーカーを乗せます。また、経年マーカーが乗った状態でラウンドの終わりを迎えると、ほとんどの場合そのユニットは捨て札となります。  経年マーカー一つはゲーム内の25年を表しており、2つ目が乗る50年までにそのユニットが十分に動けなくなることが読み取れます。同様に、2つ目のマーカーが乗っても大丈夫、すなわち長寿なユニットや、最初からマーカーが乗っており残りの寿命が短いもの、はたまたより多くのマーカーを乗せることで価値が高くなるものもあります。  この不均衡さに情緒と、時のうつろいを深く感じます。 【魅力2 経年しない建物】  先程経年について触れましたが、ユニットとは逆に経年しないものがゲーム中に登場します。それが建物カードです。  建物は最初からすべてのカードが公開されており、条件を満たすことで自分の場に建築できます。  建築された建物はゲーム内時間で100年の間、劣化することなく場に残り続け、恩恵をもたらします。この建物カードがあることで、ユニットカードのすぐに退場してしまう儚さが際立っているように感じます。 【魅力3 テーマと一致したシステム】  ここまでご紹介したように情緒と時間を感じられる素敵なテーマです。  同時にシステム的にも優れており、手札運の絡むユニットが2ラウンドで退場することで、運要素の影響を軽減しています。  ユニットとは逆の性質を持つ建物は最初からすべて公開されており、運要素はありません。そのため、どの建物をいつどの順に建てるかは計画的に行え

最近面白かったゲーム(2018/12/03)

1.もっとホイップを(評価:7/10)  NGOさんより発売された新版をプレイ。  ケーキをもした11枚のタイルを切り分け、切り分けた人が最後になるようにケーキを選んでいきます。選んだケーキは食べるか、とっておくかが選べます。  ゲーム終了時に  ・食べたケーキは描かれたホイップの数だけ得点  ・とっておいたケーキは所持数がトップなら描かれた数字の分だけ得点  となります。  ルールはほぼこれだけで簡単ですが、プレイは悩ましいの一言。どう切り分けるといいかがまず悩ましく、さらに上手く切り分けられると選ぶのも悩ましくなります。  どれを選んでなにを残し、どれだけ食べるか、ジレンマの連続が気持ちのいい作品です。 2.トリックと怪人(評価:7/10)  こちらはオインクゲームズさんから発売された新版をプレイ。  今回は3人プレイでしたのでそちらの所感を。  11枚(1~10、1のみ2枚)のカードをよく混ぜ、3人に3枚ずつ配ります。残った2枚は4人目として機能します。  まず親から順にカードを1枚ずつ伏せます。伏せる際に3つのトークンのいずれかをのせ、そのカードの色が何色かを示します。  その後、逆順(カタン方式)でどのカードが犯人(数字が最も大きいか、カードの効果によって決まります)かを予想します。  上手く犯人のカードを出したり、犯人を当てることができれば得点になります。  しかし、自由にトークンを置くことができる怪人は決して犯人にならず、さらに犯人だと誤認させることができれば得点を奪うことができます。  推理ゲームらしく論理ももちろん必要ですが、ある程度プレイヤーに依存している部分があり、論理だけでは読み切れないのが面白い作品です。  オインクゲームズさんらしい、小箱にコンポーネントをこれでもかと詰めていらっしゃるのも触っていて楽しいですね。 3.小早川(評価:6/10)  オインクゲームズさんのギャンブルゲーム。  手札1枚の強さを比べて、最も大きな数字だったら勝ちとなります。  しかし、場札として公開されている「小早川」は最も数字の小さいカードの味方となり、これによって順位が入れ替わる可能性があります。  行くか引くかのシンプルなギャンブルゲームです。さっと遊べる手軽さと、メダ