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1月, 2018の投稿を表示しています

最近面白かったゲーム(2018/01/29)

1.大鎌戦役 拡張全入り(評価:10/10)  好きすぎて客観的に評価できないゲーム。 紹介記事 も書きました。  今回は第一拡張である「彼方からの侵略者」と、第二拡張の「飛空船」を追加してのプレイです。  「彼方からの侵略者」では新たな勢力として「アルビオン」と「トガワ幕府」の2つが追加され、ボード上にはトークンという要素が増えます。領地の支配優先度がユニット>建造物>トークンというようになり、弱いですが支配能力を持っている点は見逃せません。  「飛空船」では2つのモジュールが追加されます。一つはタイトルにもある「飛空船ユニット」、もう一つはゲームの終了条件を変更する「解決モジュール」というものです。  「飛空船ユニット」は戦闘に寄与せず、支配能力もありませんが、最初から川や湖も関係なく、2歩の移動ができる運搬ユニットです。また、ゲームの準備時に共通の能力が2つ与えられます。  「解決モジュール」は先の説明の通り、ゲームの終了条件を変更するため、場合によってはゲーム性が大きく異なります。  今回のゲームは  ・クリミア、ザクセン、ポラニア、トガワの4勢力  ・飛空船能力1「飛空船ユニットのある領地を移動する場合は通行料を飛空船ユニットの持ち主に払う」  ・飛空船能力2「飛空船ユニットのある領地で生産する場合は生産量が1増える」  ・解決モジュール「ゲームに共通の目的が2つ追加され、6つ星トークンを置いてから他のプレイヤーが全員移動以外の行動を1度ずつして終了する」  というものです。  飛空船の追加生産力と解決モジュールの影響で星トークンが序盤からいくつも置かれる早い展開でしたが、中盤でじりじりとにらみ合いになり長くなるかと思ったところ、一人のプレイヤーが一気に星トークンを3つ置いて勝つという劇的な幕切れでした。  最後の拡張となる第三拡張もすでに発表されており、まずはそれまで繰り返し遊びたいゲームです。

最近面白かったゲーム(2019/01/22)

1.ファミリア(評価:6/10)  フリーゼ作の軽量級ハンドビルド。二人専用。  マフィアがテーマの拡大再生産ゲーム。ルールはシンプルで、手札から同じ色、同じ数字のマフィア(カード)を出して、ストリート(場)に並んでいる「出したものと同じ色で一つだけ大きな数字」のマフィアを獲得。獲得に使ったどちらかのマフィアを自分の前に出し、残る1枚と獲得したマフィアを手札に入れます。  また、カードのランクは0~4、スートも4つなのですが、各色に特殊能力があり、どの色を優先するか悩ましくなっています。   終盤、やや手が見えすぎ、パズルチックなるのは好みがわかれるところかなと思いますが、ストリートのカードを捨て札にすることで山札から補充するその取捨選択とタイミングの駆け引きが非常に熱く、ゲーム全体として自分は面白く感じました。 2.ボトルインプ(評価:7/10)  ちょっと変わったマストフォローのトリックテイキング。1ディールのみのため、仮評価です。  このゲームの特徴的な点として、ボトルの存在があります。通常のトリックと異なり、ボトルの現在価格より低いランクを出した人がいる場合、その(ボトルの現在価格より低いランクを出した人の)中で最も大きなランクのカードを出した人がトリックに勝ち、ボトルを受け取ります。  このときボトルの価格はトリックに勝利したカードのランクになります。つまりボトルの価格は少しずつ下がっていき、だんだんと他のプレイヤーに移りにくくなるのです。  そして、もし最後までボトルをもったままディールが終わってしまうと、ボトルの中の悪魔の力で一切の得点ができず失点のみを受け取ります!  トリックを取るにはそれなりに小さいランクのカードが欲しいですが、そうすると得点できなくなるリスクもあるというのが面白いゲームだと感じます。次回は数ディール続けて遊んでみたいです。 3.ハンザの女王(評価:7/10)  ゲームマーケット2017秋、ゆるあーとさんの新作。  手札2枚でマジョリティを争うゲーム。  手番では4都市いずれかに対応したカードをプレイします。  表向きでプレイした場合は対応する都市のマジョリティを狙いやすい代わりに、補充できるカードも対応する都市に依存します。  裏向きでプレイした場合はマジョリティでは

最近面白かったゲーム(2018/1/15)

1.フルーツジュース(評価:7/10)  写真は撮り忘れ。フリーゼのレガシー+ワカプレ。1回目は こちら 。  2回目の今回は初回ほどの衝撃はなかったにしろ、やはり面白いです。レガシー系ゲームの面白さは「キャンペーンシナリオの面白さ」と「ゲーム性が変化する面白さ」の2つが主軸だと考えていますが、このゲームは前者がない分、後者を純粋に楽しめる気がします。  ルールは簡単、運要素もそれなりなので軽く遊ぶのにちょうどいい点も遊びやすくて高評価です。もうあと1回か2回遊んでも面白いようなら評価を上げたいと思います。 2.宝石の煌き 拡張:交易所(7/10)  拡大再生産とセットコレクションの名作、宝石の煌きを拡張入りで。今回は都市拡張に含まれている、交易所をプレイしました。  交易所拡張では、貴族よりもう少し簡単な条件を満たすことでちょっとした特殊能力を得られます。基本と比べて特殊能力の分、少し進行が早くなりゲームテンポは上がっているように思います。  若干レベル1カードの価値が上がり、めくり運が強くなる拡張かなと感じました。  基本に比べてルールは少し増えますが、ライトに遊ぶには良いのではないかと思います。 3.チケット トゥ ライド 拡張:ペンシルベニア(評価:6/10)  チケライメルクリンのカードと駒を使ってペンシルベニアマップで遊びました。  チケライの基本ルールに比べて株券でのマジョリティ争いが追加され、単純な長距離路線ゲームではなくなりました。  しかし、ペンシルベニアマップでは目的地チケットが短距離と長距離にわかれていないため、チケットの引き運で勝負が決まってしまうこともあります。  ただ、ここの引き運がないとガチになりすぎるきらいもあり、ルール量的にもプレイ時間的にも最後は運で勝負というくらいでちょうどいい気はします。  友人の評判もよく、もう少し遊んでみたい拡張です。 4.ヘックメック 拡張:追加の虫(評価:7/10)  クニツィア先生のシンプルなバースト系ダイスゲームを拡張入りで。  基本だけでは自分にとって少し物足りないゲームでしたが、拡張が入ることで「本当に悪い、なにもできない出目」というのがぐっと減ったように思います。  特に特殊能力駒や虫マーカーの取り合いは熱く、そして取り

最近面白かったゲーム(2018/01/08)

1.アイスクール(評価:6/10)  写真は撮り忘れ。2017年のドイツ年間ゲーム大賞のキッズ部門(いわゆる青ポーン)で大賞に輝いた作品。  ゲームはおはじきでやる鬼ごっこ。一人が鬼になり、他のメンバーは鬼に捕まらないよう逃げながらチェックポイントの通過を目指します。  このゲームの特に面白い点は、はじくペンギン駒が「起き上がりこぼし」になっており、慣れてくるとカーブやジャンプといったトリッキーな動きが可能なところ。鬼に迫られたプレイヤーがジャンプで壁を越えて逃げたり、鬼がカーブで複数人を捕まえたりすることができます。  大きな盤面ですが、マトリョーシカのようにコンパクトに収納できるのも嬉しいところです。  遊んでるうちに指が痛くなることが唯一の欠点ですが、そのくらい夢中になって遊べる良作の証でもあるのかなと思います。 2.天下鳴動(評価:7/10)  ダイス3つの陣地取り。2017年ゲムマ秋の作品で、「木馬と英雄」でご存じの方も少なくない77spieleさんの新作です。  手番でやることはシンプル。ダイスを3つ振り、1つと2つにわけます。1つの側が兵力に、残る2つの合計値が派兵する陣地の指定となります。  あとは各陣地でマジョリティ争いをし、マジョリティをとれれば指定に必要な値を勝利点としてもらえます。  これだけでもかなり面白いのですが、陣地取りをより熱くしているのは連鎖の仕組みです。ゲーム終了時のマジョリティの確認は小さな数字の陣地から行うのですが、マジョリティを取ったプレイヤーはその周囲に援軍として兵力を2ずつ上乗せすることができます。これにより、小さな数字=勝利点の低い陣地での勝敗が大きな数字=勝利点の高い陣地での勝敗に影響するようになるため、小さな数字も疎かにできません。  また、ダイス2つで陣地を選ぶ都合上、自然と6,7,8辺りは激戦になります。他にも軍略カードがアクセントになっていたり、早抜けすると同値の場合に有利だったりとどのルールも有効に機能しており、現代的でいて非常に美しいシステムです。  30分ほどの短時間かつダイスゲームらしい軽さもありながら、熱い陣取りを楽しめる素晴らしい作品です。機会があれば是非遊んでみてほしい作品であり、自分の中の評価もまだまだ上がりそうな作品です。 3.ミラリス(評価:6/

2017年を振り返って

 毎年恒例にしたい年末年始振り返り企画です。 昨年 は紹介したいゲームを10作選んでの記事でしたが、今年は2016年末~2017年に初めて遊んだゲーム全体を少しずつ振り返っていきたいと思います。  集計期間である2016/12/01~2017/11/30に購入したゲームは92個、初めて遊んだゲームは89個でした。個数差は3個で積みに入らない程度とみていいではないかと思います。とはいえ購入数がまだまだ多すぎる気はしており、2018年はもう少し抑えたいところです。  また、集計期間以前から遊んでいるタイトルは46個遊べました。新規プレイに比べると半分ほどにはなりますが、購入したゲームをなるべく積まないことを優先したため、少なめなのはしかたがないのかなと思います。  今年、特に面白いと感じたゲームは『大鎌戦役』をはじめに重めのゲームが多かったように感じます。  『蒸気の時代』は借金の苦しさや経路と運搬の面白さにシビれましたし、『アクアスフィア』の変則プロットによる計画とその柔軟性の担保は最高です。  『ソラリウスミッション』は地味ながらダイスをフルに活用したリソースマネジメントが素晴らしく、『ワトソン&ホームズ』は推理小説の探偵になれることに驚愕しました。  特筆するとするなら、同人ながら『グラグラケイヴ』は他にあまり感じたことのないプレイ感で、先述したゲームと同じくらい私はもう少し遊んでみたいと思っています。  とはいえ重いゲームばかりではなく、軽量級ももちろん遊びました。特に一味違った変化球のようなゲームが良かったように思います。  いくつか例をあげると、『フィルムを巻いて』はハンドマネジメントに癖のある楽しいセットコレクションですし、『ルールの達人』は各自のルールを出していく変わり種です。  『シュティッヒルン』は名作トリテですが、メイフォローなのが少し珍しいかもしれません。  中量級は残念ながら気に入ったものが少なかったですが、それでもいくつかは非常に好みな物が見つかりました。  復刻されたものとしては『ロイヤルターフ』は名作と呼ばれるのも納得の面白さでしたし、フェルト氏の『ドラゴンイヤー』もまたそうでした。  完全新作では『エルドラド』がデッキビルドながら軽く、クニツィア氏の新境地ともいうべきものです。  また、なかなか面白