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6月, 2018の投稿を表示しています

最近面白かったゲーム(2018/06/25)

1.ムガル新版(評価:8/10)  競り+株の傑作、ムガルの新版。  旧版との大きな違いは「駅舎」という追加要素で、株券を売る代わりに駅舎を建てることができます。これによって競りに絡みたいときが増え、ただでさえヒリヒリした競りが一層熱くなっています。  また、株券に付属している売却できる株券の種類が固定され、すっきりとわかりやすくなっています。  コインは旧版に軍配があがりそうですが、コインをいれるための器がついている点は見逃せません。  総じて旧版が好きなら買って損のない作品だと思います。コインは好み次第ですが、自分は旧版のコインと入れ替えて遊んでいます。 2.ハイソサエティ(評価:7/10)  クニツィア氏のスマートな競りゲーム。  シンプルな競り上げ式の競りですが、  ・マイナス効果の競りがスパイスとして効いている  ・金額の提示方法にほどよい縛りがある  ・お金を使いすぎると脱落  ・赤枠カードの出方次第で突然終わる  などのルールが上手く機能した、美しいシステムが特徴的です。  面白さがわかるまで自分は時間がかかりましたが、4,5人で残金のカウンティングが難しいくらいにして遊ぶのが良さそうです。 3.支離滅裂(評価:8/10)  手札を並び替えられない大富豪。  1巡で必ず流れますが、パスできる回数に制限があり、それを超えると脱落します。同様に最後まで手札が残ってしまっても脱落でライフが1減り、ライフがなくなったら負けです。  手札をどうやって整えるか、どの順で出すかのパズル的面白さと、パスさせることを狙うか、早抜けを狙うかといった駆け引きの面白さが噛み合った作品です。  手軽で落ち着いて楽しめ、それでいてドラマも起きる点は素晴らしく、アブルクセンなどと同様に手堅い面白さの小箱として重宝しそうです。

最近面白かったゲーム(2018/06/18)

1.ヴォーパルス(評価:7/10)  国産ドラフトゲームの名作。リメイクのペーパーテイルズが話題沸騰中。長らく積んでしまい、遊ぶ機会を失っていたところ、ペーパーテイルズの評判を聞いてこれ幸いと崩すことに。  ルールは思っていた以上にシンプルで  1.ユニットをドラフト→配置する  2.戦争(ユニットの戦力を比較)し、勝利点を得る  3.収入を得て、建物を建てる  4.経年マーカーの乗っているユニットを捨て、まだ乗っていないユニットにはマーカーを1つ乗せる  これを4ラウンド繰り返します。  ドラフトと経年のシステムがうまく絡み合っていて非常に面白いです。  運要素の絡むドラフトは経年によって2~3ラウンドほどでリセットされるのですが、建物はそうではないため少しずつ拡大再生産し、自分の取捨選択に納得感があります。  非常に面白かったのでもう少し遊びつつ、ペーパーテイルズ日本語版の購入を検討したいと思います。 2.P.I.(評価:9/10)  論理パズル系ゲームの個人的傑作。意外にもワレスの作。  ゲームは各プレイヤーごとに3つの要素(容疑者・場所・罪状)が割り当てられ、それをいち早く当てることを目指します。  論理パズル系は主にメモが必要なことが多いですが、これはすべての情報がボード上とカードで示されるため、メモの煩雑さがありません。  1時間ほどで運要素もそれなりの中量級論理パズルとしては美しいシステムで、非常にオススメです。

最近面白かったゲーム(2018/06/11)

1.でんしゃクジラ(評価:8/10)  手軽なラミー系カードゲーム。  ベースは麻雀に近く、一枚引いて一枚捨てるのを繰り返し、手札の絵柄を揃えていきます。9枚の絵柄を揃えたらアガリです。  絵柄の完成に必要な枚数がそれぞれ2枚、3枚、3枚以上の3種あるのが面白く、どの絵柄を何枚で揃えれば手札の枚数がぴったり9枚にできるか、そして点数が高くなるかが悩ましいです。  運要素も大きいですが、軽く遊ぶのにほどよいラミー系ゲームじゃないかと思います。僕は結構好みです。 2.ザ・マインド(評価:8/10)  以前から話題で、SdJノミネートにも選ばれた小箱の協力ゲーム。  ルールは簡単で、リアルタイムに手札を出し、昇順に数値を上げていきます。このとき情報の交換は一切できないため、感覚を研ぎ澄ませてプレイする必要があります。  ゲームと呼べるのか不安になるルールですが、やってみるとこれが非常に面白いです。連番でも以外となんとかなり、完全クリアはともかく、それなりに協力できたという達成感は得られます。  協力ゲームは失敗するとガッカリしてしまうようなこともありますが、これに関しては成功する方が難しいことがわかるからか、レベルが順に上がっていくからか、失敗したときの凹み具合が小さいように思います。  ちゃんと面白く、それでいて鮮烈なゲームです。是非一度体験してみて頂きたい傑作です。 3.アンドールの伝説(評価:9/10)  傑作ファンタジー系協力ゲーム。  今回は3,4,5章を一息に遊びました。  いくつかルールミスはあったものの、序中盤のほどよい取捨選択と、ボスの圧倒的な盛り上がりはまさに傑作と呼べる面白さでした。  3章は繰り返し遊べるようになっていて、こちらもなかなか良い感じでした。運が悪かっただけかもしれませんが、使命の達成時にご褒美がなかったため、他シナリオの小目標達成時に比べると徒労感があるな、とは感じました。(※もちろん全体としての面白さに遜色はありません。)  拡張も遊ぶ予定となっているため、まずはメインシナリオを通しで遊んでみたい傑作です。 4.ヴィアネビュラ(評価:7/10)  ワレスのピック&デリバー+ネットワークビルド。しかしなんと1時間級!  AP制ですが2APだ

最近面白かったゲーム(2018/06/04)

1.ロレンツォ(評価:7/10)  リソースカツカツのワーカープレイスメント。  ワーカーにパワーがあり、パワーは共有ダイスによって決まるため、実質的にはダイスプレイスメントではないかと思います。  ゲーム的にはカードが中心で、どのカードを取得するかが大切になってきます。  カードはおおまかに4種類に分類でき、1種類のカードを集めると大きく得点になりますが、獲得には他の種類がある程度必要になる絶妙さとなっています。    ダイスが共通というのが面白く、通常のダイスプレイスメントよりも運要素が減り、他人のダイス目をいちいち確認しなくていいのは非常に遊びやすいです。またパワーを持たないワーカーだったり、エリアごとに一番手が少しずつ得だったりするのもリソース管理や早取りにアクセントを付けていて、楽しさも悩ましさもひとしおです。    全体的にリソースはカツカツで、ワーカープレイスメントらしいアクションやカードの取り合いにフォーカスされた、明快さの気持ちいい作品です。 2.アルペンツィアン(評価:8/10)  2018ゲムマ春の新作。ダイスを使った紙ペンゲーム。  スタートプレイヤーがラウンドのはじめに全てのダイスを振り、その後手番ではダイスを一つ選び、5色あるマスから空いているところに選んだダイスを配置。対応する目を、自分のシートの対応する色に書き込みます。  やることはたったこれだけなのですが、得点周りが非常によくできており、自分だけでなく他プレイヤーの書き込み状況を考えなければなかなか勝てないようになっています。  ダイスゲームにしてはダウンタイム長めですが、シートへの書き込みにお絵描きを推奨しており、ちゃんと後から見てわかれば自由にマークを描けるのが面白いです。遊んでみて、「ダウンタイムが足りない」と言われるのも納得です。  ダイスゲームらしい運の楽しさがあり、シートを埋めていく箱庭的楽しさがあり、お絵描きという根源的な楽しさがあり、それでいて取捨選択するジレンマの楽しさもある傑作だと思います。