1.ムガル新版(評価:8/10) 競り+株の傑作、ムガルの新版。 旧版との大きな違いは「駅舎」という追加要素で、株券を売る代わりに駅舎を建てることができます。これによって競りに絡みたいときが増え、ただでさえヒリヒリした競りが一層熱くなっています。 また、株券に付属している売却できる株券の種類が固定され、すっきりとわかりやすくなっています。 コインは旧版に軍配があがりそうですが、コインをいれるための器がついている点は見逃せません。 総じて旧版が好きなら買って損のない作品だと思います。コインは好み次第ですが、自分は旧版のコインと入れ替えて遊んでいます。 2.ハイソサエティ(評価:7/10) クニツィア氏のスマートな競りゲーム。 シンプルな競り上げ式の競りですが、 ・マイナス効果の競りがスパイスとして効いている ・金額の提示方法にほどよい縛りがある ・お金を使いすぎると脱落 ・赤枠カードの出方次第で突然終わる などのルールが上手く機能した、美しいシステムが特徴的です。 面白さがわかるまで自分は時間がかかりましたが、4,5人で残金のカウンティングが難しいくらいにして遊ぶのが良さそうです。 3.支離滅裂(評価:8/10) 手札を並び替えられない大富豪。 1巡で必ず流れますが、パスできる回数に制限があり、それを超えると脱落します。同様に最後まで手札が残ってしまっても脱落でライフが1減り、ライフがなくなったら負けです。 手札をどうやって整えるか、どの順で出すかのパズル的面白さと、パスさせることを狙うか、早抜けを狙うかといった駆け引きの面白さが噛み合った作品です。 手軽で落ち着いて楽しめ、それでいてドラマも起きる点は素晴らしく、アブルクセンなどと同様に手堅い面白さの小箱として重宝しそうです。