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最近の面白かったゲーム(2018/10/15)

1.ヌスフィヨルド(評価:7/10)

 ウヴェ・ローゼンベルグ氏お得意の特殊効果カードを絡めたワーカープレイスメント。
 とはいえ今作はアクションスペースの数も、特殊効果カードの登場数も控えめですっきりとまとまっている印象があります。

 特に注目したいのは株と魚です。
 魚が宴スペースになければ長老の効果を使えません。しかし魚を宴スペースに置くのも1アクションなので、下手なタイミングでうつと他プレイヤーにかっさらわれることとなります。
 また、魚は毎ラウンドの頭に定期収入として入手できますが、このとき手に入れた魚を「自分の持っている長老→自分以外の持っている自社株→自分の持っている自社株」の順に分配します。もちろん、手元に残って使用できるのは自分の持っている自社株分だけですので、長老を入手しすぎたり、株を発行しすぎると大変です。
 では株を発行しなければいいのではないかとなりますが、株は発行するだけでゲーム内で比較的希少なリソースであるお金を増やせます。また、未発行株を手元に残しているだけで1枚につき1点の失点になります。さらに株を買う場合は「前回誰かが購入したあとに発行されたすべての株」をまとめて購入する必要があり、たいていの場合、かなりお金がかかります。
 これらによりシステムの面白さを担保しつつ、ワーカープレイスメントによるアクションの取捨選択に抑揚をつけている感触があります。

 なお、建物カードの登場数自体は比較的抑えられていますが、なんとデッキはきっちり3つ入っており、1ゲームですべてのカードが登場しないことを考えると非常にリプレイ性の高い作品です。

 総じて、システム面に工夫があり、シンプルでリプレイにも事欠かず、しかも時間もそこまで長くかからない優秀作ではないかと思います。テキスト効果系が苦手な私も非常に楽しめました。何度か遊んで面白さを確かめていきたい作品です。

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最近面白かったゲーム(2018/06/04)

1.ロレンツォ(評価:7/10)  リソースカツカツのワーカープレイスメント。  ワーカーにパワーがあり、パワーは共有ダイスによって決まるため、実質的にはダイスプレイスメントではないかと思います。  ゲーム的にはカードが中心で、どのカードを取得するかが大切になってきます。  カードはおおまかに4種類に分類でき、1種類のカードを集めると大きく得点になりますが、獲得には他の種類がある程度必要になる絶妙さとなっています。    ダイスが共通というのが面白く、通常のダイスプレイスメントよりも運要素が減り、他人のダイス目をいちいち確認しなくていいのは非常に遊びやすいです。またパワーを持たないワーカーだったり、エリアごとに一番手が少しずつ得だったりするのもリソース管理や早取りにアクセントを付けていて、楽しさも悩ましさもひとしおです。    全体的にリソースはカツカツで、ワーカープレイスメントらしいアクションやカードの取り合いにフォーカスされた、明快さの気持ちいい作品です。 2.アルペンツィアン(評価:8/10)  2018ゲムマ春の新作。ダイスを使った紙ペンゲーム。  スタートプレイヤーがラウンドのはじめに全てのダイスを振り、その後手番ではダイスを一つ選び、5色あるマスから空いているところに選んだダイスを配置。対応する目を、自分のシートの対応する色に書き込みます。  やることはたったこれだけなのですが、得点周りが非常によくできており、自分だけでなく他プレイヤーの書き込み状況を考えなければなかなか勝てないようになっています。  ダイスゲームにしてはダウンタイム長めですが、シートへの書き込みにお絵描きを推奨しており、ちゃんと後から見てわかれば自由にマークを描けるのが面白いです。遊んでみて、「ダウンタイムが足りない」と言われるのも納得です。  ダイスゲームらしい運の楽しさがあり、シートを埋めていく箱庭的楽しさがあり、お絵描きという根源的な楽しさがあり、それでいて取捨選択するジレンマの楽しさもある傑作だと思います。

【紹介】大鎌戦役

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