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最近面白かったゲーム(2017/08/07)

1.スターフォール(評価:7)

 自分好みな軽めの競りゲーム。
 星屑トークンを使って、星々の描かれたタイルを競ってセットコレクションする。
 組み合わせとしてはよくあるものだが、競りの方法がダッチオークションなのとお金が基本的に増えないのが良く、短時間で誰でもヒリヒリした競りが楽しめる。
 タイル構成表があると嬉しいゲームなので、そのうち作れたらいいなぁ。



2.アンロック!(評価:8)
 ネタバレになりかねないので写真はなし。
 今流行の脱出ゲーム系ボードゲーム。リアル脱出ゲームより、往年のフラッシュ脱出ゲームに近いプレイ感。
 カードを複数組み合わせて様々な課題をクリアしていく点もさることながら、個人的にはアプリの出来を賞賛したい。というのもこのアプリ、時間と進行具合にあわせて巧くヒントを出してくれるのだ。これがちょうどよく、そして気持ちよく解ける。
 謎解きの快感を知るのにも、既に知っている人にも面白い素晴らしいゲームだと思う。



3.テラミスティカ(評価:7)

 一度遊んだがゲーマーレベルが足りなかったため再プレイ。結果、まさかの一日に二回遊ぶことになった。
 要素が多く、キャラごとに特殊能力もあり本来なら好みでないのだが、例外処理が以前感じていたより実際は少なく、アクションもパスを含めて8種類であることをキチンと理解できたからか非常に楽しめた。
 ゲームとして楽しめるところまでは来たが、得点を稼いだり最初の種族ピックや初期配置はどうするといいかまだまだ見えていないところが多いので、今後も遊んでいきたい。
 関連商品として発売中の拡張や、今年はガイアプロジェクトと呼ばれる新シリーズ(?)も発売が予定なため、これらについても俄然注目し購入を検討したい。



4.大鎌戦役(暫定評価:8)

 ずっと遊びたいと思いながら積んでいた大鎌戦役をようやくプレイ!
 期待を超えて最高に面白かった。システムはゆるめのマルチゲーム。
 内政は拡大再生産方式だが、結構すぐに頭打ちするので拡大再生産の割には差がつきにくくなっている。ゆるい。
 もし仮に内政で差がついてしまっても、戦争で殴れば差を詰めることができる。では戦争が厳しいのかと言えばそうでもなく、様々な手段で戦争が起きにくいようデザインされている。
 ひとつ例をあげると、戦争に勝っても民心というパラメータが下がる可能性が高く、それでいて手に入るのは領地一つ(ともしあればその領地に置いてある資源)だけ。これはこれで確かに大きいのだが、殴られた方がめちゃくちゃ痛いかと言えばそうでもない。ゆるい。
 というわけで全体的にゆるめなのだが、考えなしで勝てるほど甘くもなく、この辺りのバランスは絶妙じゃないかと。今後のプレイや、予定されている拡張が非常に楽しみ。



5.ナショナルエコノミー メセナ(暫定評価:7)

 無印プレイ済み。無印は家計のシステムを気に入りつつも、あまりの苦しさと引き運がちょっと好みでなかったのだけど、それに比べると本作は好みなバランスだった。
 というのも、ドロー系のカードが山のように入っているので、引き運に左右されにくくなっている。また、新たに追加された勝利点トークンだけでなく、直接得点できるカードが全体的に増えている印象で、無印に比べてかなりマイルドなプレイ感だった。
 好み次第ではあるが、ナショナルエコノミーの家計システムはそのままに、より遊びやすくなっているメセナを僕は高く評価したい。



6.オインクポーカー(評価:7)

 イリクンデ様のセブン プレイングカードで遊べるゲームの一つ。
 ダイスも使う一風変わったポーカー。二人専用。
 ダイスはお互いひとつずつ持ち、目の合計がジョーカーのランクを示す。手番ではカード交換かダイスロールができる。
 手番の終わりに勝負を挑め、受けるのであればカード交換かダイスロールができる。
 この『勝負を受けるならダイスロールができる』というのが曲者で、ジョーカーを上手く使って高い役を作っても、ダイスロールで出目を変えられるとブタになってしまう可能性すらある。しかし、勝負を受ける側からしてもダイスロールをすれば必ず出目が変わるとも限らず、出目が変わったからと言って勝負に勝てるかわからないという悩ましさがある。
 また、ブタの扱いや得点の記録方法など随所に面白がりポイントがあり、機会があれば是非一度プレイしてみてほしい良作です。

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