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最近面白かったゲーム(2018/06/04)

1.ロレンツォ(評価:7/10)

 リソースカツカツのワーカープレイスメント。
 ワーカーにパワーがあり、パワーは共有ダイスによって決まるため、実質的にはダイスプレイスメントではないかと思います。

 ゲーム的にはカードが中心で、どのカードを取得するかが大切になってきます。
 カードはおおまかに4種類に分類でき、1種類のカードを集めると大きく得点になりますが、獲得には他の種類がある程度必要になる絶妙さとなっています。
 
 ダイスが共通というのが面白く、通常のダイスプレイスメントよりも運要素が減り、他人のダイス目をいちいち確認しなくていいのは非常に遊びやすいです。またパワーを持たないワーカーだったり、エリアごとに一番手が少しずつ得だったりするのもリソース管理や早取りにアクセントを付けていて、楽しさも悩ましさもひとしおです。
 
 全体的にリソースはカツカツで、ワーカープレイスメントらしいアクションやカードの取り合いにフォーカスされた、明快さの気持ちいい作品です。


2.アルペンツィアン(評価:8/10)

 2018ゲムマ春の新作。ダイスを使った紙ペンゲーム。

 スタートプレイヤーがラウンドのはじめに全てのダイスを振り、その後手番ではダイスを一つ選び、5色あるマスから空いているところに選んだダイスを配置。対応する目を、自分のシートの対応する色に書き込みます。
 やることはたったこれだけなのですが、得点周りが非常によくできており、自分だけでなく他プレイヤーの書き込み状況を考えなければなかなか勝てないようになっています。

 ダイスゲームにしてはダウンタイム長めですが、シートへの書き込みにお絵描きを推奨しており、ちゃんと後から見てわかれば自由にマークを描けるのが面白いです。遊んでみて、「ダウンタイムが足りない」と言われるのも納得です。

 ダイスゲームらしい運の楽しさがあり、シートを埋めていく箱庭的楽しさがあり、お絵描きという根源的な楽しさがあり、それでいて取捨選択するジレンマの楽しさもある傑作だと思います。

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ペーパーテイルズのご紹介

ボドゲ紹介 Advent Calendar 2018、3日目の記事です。

 突発ですが、ボドゲ紹介 Advent Calendarに今年も参加させて頂きました。昨年参加した記事はこちら(大鎌戦役について書きました)を。
 「ボドゲ紹介 Advent Calendar 2018」についてはこちらをご覧ください。


 【概要】
 ペーパーテイルズは、国産インディーゲーム「ヴォーパルス」のリメイク作品です。
 ユーロ寄りながら、少しだけTCG的なテキストもある傑作ドラフトゲームです。
 より詳しいルールの概要は過去に書いたこちらをご覧ください


 【魅力1 経年による時間経過】
 ドラフトで巡るユニットカードは、場に出すとラウンドの終わりに経年マーカーを乗せます。また、経年マーカーが乗った状態でラウンドの終わりを迎えると、ほとんどの場合そのユニットは捨て札となります。
 経年マーカー一つはゲーム内の25年を表しており、2つ目が乗る50年までにそのユニットが十分に動けなくなることが読み取れます。同様に、2つ目のマーカーが乗っても大丈夫、すなわち長寿なユニットや、最初からマーカーが乗っており残りの寿命が短いもの、はたまたより多くのマーカーを乗せることで価値が高くなるものもあります。
 この不均衡さに情緒と、時のうつろいを深く感じます。


【魅力2 経年しない建物】
 先程経年について触れましたが、ユニットとは逆に経年しないものがゲーム中に登場します。それが建物カードです。
 建物は最初からすべてのカードが公開されており、条件を満たすことで自分の場に建築できます。
 建築された建物はゲーム内時間で100年の間、劣化することなく場に残り続け、恩恵をもたらします。この建物カードがあることで、ユニットカードのすぐに退場してしまう儚さが際立っているように感じます。


【魅力3 テーマと一致したシステム】
 ここまでご紹介したように情緒と時間を感じられる素敵なテーマです。
 同時にシステム的にも優れており、手札運の絡むユニットが2ラウンドで退場することで、運要素の影響を軽減しています。
 ユニットとは逆の性質を持つ建物は最初からすべて公開されており、運要素はありません。そのため、どの建物をいつどの順に建てるかは計画的に行えます。
 また、多くの場合この建物によって少しずつ拡大再生産していくため…

東京ゲームマーケット'18秋の注目作

東京ゲームマーケット'18秋の個人的な注目作からいくつかピックアップしてご紹介します。

ミステリーホームズ(StadioGG)
 ミステリーを題材にした招待隠匿系推理ゲーム。
 犯人は最初に犯行を行い、さらにアリバイ工作をします。犯行現場の状況や証拠から犯人とそのトリックを突き止める必要があるというのが面白そうです。
 招待隠匿系に推理系ゲームの論理パズルが上手く組み合わさった印象で、遊んでみたい作品です。

知略悪略(蒼猫の巣 出張所)
 名作メイフォロートリックテイキングのリメイク日本語版。長らくプレミア品だったこともあり、欲しい人は少なくなさそうです。

Colonize 植民地資本主義(off-box)
 カード効果メインのワーカープレイスメント。テキスト効果は確認した限りほぼなく、非常にシャープな印象を受けます。
 ルールを見る限りカツカツに絞られていて、強烈なジレンマが楽しめそうな作品です。

マメィ(HOY GAMES)
 リソース管理してセットコレクション。よくある組み合わせですが、これをウィンストンドラフトでやるというのは珍しい気がします。アミーゴ箱サイズらしいので、持ち歩いてさっと遊ぶのに重宝しそうな一作です。

ウェルカム トゥ(Engames)
 カード+紙ペンゲーム。今年流行した紙ペンゲーム系の作品。すでに個人輸入などで遊ばれた方の評判もよく、気になる作品です。

トリックと怪人(オインクゲームズ)
 こちらも昨年秋に話題となった「トリックと怪人」、そのオインクゲームズ版です。アートワークなどがオインクゲームズさんらしく変更されておりますが、ルールはほぼ変更なし。ずっと気になっていた作品のため、買って遊んでみたいです。

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2018年を振り返って

毎年恒例にしたい年末振り返り企画です。
昨年はこちらを、一昨年はこちらをご覧ください。

 今年は購入ゲーム数を50個、リプレイ率増加を目標に購入物を厳選し、繰り返し遊ぶことに努めました。その甲斐あってか総プレイが約160ゲームに対し、購入数は55タイトル、新規プレイ53タイトル、リプレイしたゲームが40タイトルと目標通りの結果となりました。

 この今年遊んだ中でも、新たに気に入ったゲーム、印象に残ったゲームを10タイトルご紹介していきたいと思います。

・クランズ オブ カレドニア



 『テラミスティカ』や『マルコポーロの旅路』のいいとこ取りをしたようなゲームです。基本は陣取りなのですが、ボードに配置した自分のコマを個人ボードに戻すというのが特に面白い仕組みで、非常に新鮮に感じました。
 要素の多い複合的なゲームの中では整理されていて、運要素をヴァリアントルールで調整できるのも私好みです。



・ブルゴーニュ



 フェルト氏の傑作ダイスゲーム。以前遊んだ際は面白いながらもボリュームが多すぎるように感じましたが、サマリーを用意して2人で遊んでみたところ評価一変。
 今では2、3人でインスト含め2時間くらいならまず候補に上げたい一品だと感じています。



・ハイソサエティ


 ニューゲームズオーダー様より日本語版新版が発売されたことを機にリプレイしました。以前遊んだときはその奥深さに気がつけなかったのですが、改めて遊んでみるといつ競り勝ちに行くかが悩ましい名作でした。
 小箱ではこれまで『コロレット』がマイベストでしたが、勝るとも劣らないくらい気に入っています。



・ペーパーテイルズ



アドベントカレンダーでの記事でもご紹介した傑作ドラフトゲームです。
 『ヴォーパルス』を長らく積んでしまっていたのですが、あまりの面白さに改めて『ペーパーテイルズ』並びに『拡張:禁域への門』を購入しました。
 拡張はまだ遊べていないのですが、『世界の七不思議』とともに繰り返し遊んでいきたいです。



・ザ マインド


 小箱の協力ゲームです。ある友人が『エスパーゲーム』だと称していましたがまさしく。初めてルールを聞いたときの衝撃は未だに忘れられません。
 好みなどはあるかと思いますが、私個人としては手軽に楽しく遊びやすいゲームだと思っており好きな作品です。



・アルペンツィアン


 もしかすると、2018年に遊んだ中で一番好きか…