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最近面白かったゲーム(2018/07/09)

1.コロレット(評価:9/10)

 言わずと知れたシャハトの名作小箱。
 シンプルなルールで、シャハトらしい切れ味とジレンマが楽しめます。
 
 やることは簡単で手番では「1枚山札からめくっていずれかの列に配置する」「いずれかの列を引き取ってそのラウンドから降りる」のどちらかを行います。
 これを繰り返し、終了ラウンドカードが出たらそのラウンドで終わりです。
 最終的に手元のカードのうち3色だけが得点、残りの色は減点となり、最も得点を稼いだプレイヤーが勝者となります。

 たったこれだけなのですが、如何に相手に得点させないか、自分の得点になるようにするかが悩ましい作品です。いつ遊んでも楽しい傑作です。



2.オーマイグーッズ!(評価:7/10)

 プフィスターの小箱ですが、小箱ながら中量級に匹敵するほど歯ごたえのあるゲームです。

 ルールは4つのフェイズからなり
 ・手札を補充する(望むのであれば補充前に手札を総入れ替えしてもよい)
 ・太陽マークが2つ出る(日が昇る)まで山札をめくり、今日の仕事と建設予定を決める
 ・太陽マークが2つ出る(日が沈む)まで山札をめくる
 ・仕事結果に応じた生産と、建設または助手の雇用
 を行います。
 日が昇る/沈むときに並ぶリソースを予想と、生産時の連鎖を考えて仕事と建設予定の選択するのですが、これが悩ましくも楽しいです。

 小箱にしてはルールが多めですが、30~60分しっかり楽しめる作品です。もう少し繰り返し遊んでみたいです。



3.スシゴーパーティ(評価:8/10)

 お手軽ドラフトゲームの名作、スシゴーの豪華版。
 ボードが追加されて得点の記録がしやすくなり、ランダムサプライによって毎回新鮮な気持ちで遊べるようになりました。

 ゲームはスシゴーとほぼ同じで、手札から一枚選んで同時に出し、残った手札を隣へ回します。出したラウンド終了時にラウンドをまたぐカード以外の得点を数えて記録し、同様に繰り返します。
 ゲーム終了時、最も点数の高いプレイヤーが勝利します。

 シンプルにドラフトを楽しめるスシゴーも素晴らしかったですが、こちらもランダムサプライなので何度もリプレイしたくなります。文句なしに楽しいゲームでオススメです。

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