スキップしてメイン コンテンツに移動

最近の気になるゲーム(2017年エッセン)

 今年のエッセン新作(と思われるもの)で気になる作品や注目されてる作品を独断と偏見でピックアップし、紹介したいと思います。

1.アーグラ
 『ラグランハ』や『ソラリウスミッション』のミハイル・ケラー氏の最新作。既にHobbyJapanさんから輸入版の販売が決まっており、予約受付中。自分もポチり済み。
 内容としては要素モリモリのワーカープレイスメントっぽい。英語ルールを少しだけ読みましたが、どうにも量が多くてざっくりとしか読めず……。
 https://boardgamegeek.com/boardgame/230085/agra

2.クイーンドミノ
 キングドミノシリーズの2作目。キングドミノよりもう少しゲーマー向けとなった作品らしく、キングドミノが少し物足りなかった自分も楽しく遊べそうです。テンデイズゲームズさんより日本語版が発売予定。
 中でもキングドミノと組み合わせて遊ぶルールを『ロイヤルウェディング』と呼ぶらしく、一度遊んでみたいゲームです。
 https://boardgamegeek.com/boardgame/232043/queendomino

3.ノーリア
 Spiel des Jahres fellowship in 2015で入賞したソフィア・ワーグナー氏のデビュー作。ホイールビルディングという新しいメカニクスと、スチームパンク的世界観が魅力。
 BGGでは既にHobbyJapanさんが出版予定になっているため、訳付きか日本語版が国内にも流通しそうです。
 https://boardgamegeek.com/boardgame/233676/noria

4.Merlin
 フェルト氏とリーネック氏の共作。ダイスを使ったロンデルとのこと。フェルトのゲームは自分にとってハズレにくく、ロンデルのようなアクション管理ゲームは好みなので気になっています。
 https://boardgamegeek.com/boardgame/230933/merlin

5.インディアンサマー(小春日和)
 コテージガーデンに続くウヴェ氏のパズル3部作の2作目らしい。
 穴の空いたピースが特徴的で、見た目も非常に華やか。パズルを埋めたら勝利なようなので、ゲーム終了時はそのフォトジェニックさを遺憾なく発揮できるんじゃないかと。
 こちらもBGGをみる限り既にHobbyJapanさんが出版予定なため、国内流通に期待しています。
 https://boardgamegeek.com/boardgame/233678/indian-summer

6.CoasterPark
 ジェットコースターを作ってコースターに見立てたビー玉(?)を転がすゲーム。
 1回転するようなコースも作れるようで、簡単なピタゴラスイッチのようなものを自分で作れる楽しさがありそうです。
 https://boardgamegeek.com/boardgame/232895/coaster-park

7.Majesty:For the Realm
 『宝石の煌めき』や『バロニィ』のデザイナー、マーク・アンドレ氏の新作。
 シンプルなセットコレクション系のゲームなようですが果たして……?
 https://boardgamegeek.com/boardgame/230080/majesty-realm

8.SantaMaria
 『マングロービア』などのEilif Svensson氏と、『アヴェニュー』や『キャピタルラックス』などのオストビー氏の共作。このコンビは『DoodleCity』以来になる様子。
 ダイスロールやタイルパズルのある複合的なゲームで、テンデイズTVで取り上げられたこともあり少し気になっています。
 https://boardgamegeek.com/boardgame/229220/santa-maria

9.Montana
 『イスタンブール』などで知られるドーン氏の新作。
 ヘクスのボードにタイルを置いたり、木製トークンが並んだりするだけでも嬉しい自分にヒット。ただ、ワーカーをルーレットで決める(?)らしくゲーム的には少々挑戦的かもしれません。
 ホワイトゴブリンはDearSpieleさんから訳付きが出る可能性が高いため、気になる方は要チェックです。
 https://boardgamegeek.com/boardgame/233955/montana

10.ハーフパイントヒーローズ
 既に日本語版がテンデイズゲームズさんより絶賛発売中ですがエッセン新作にはなるようなのでリストに含めました。
 トリックテイキング的に手札をみて勝てる回数をビット、各トリックではフォローなどの代わりにテキサスホールデム的ポーカーを行うゲームです。
 まだ購入できていませんが、自分が今一番購入したいゲームの一つです。
 https://boardgamegeek.com/boardgame/216578/half-pint-heroes

 他にも各種拡張や新版なども気になっていますが、まずは最も注目している10作を紹介させて頂きました。この冬のゲーム選びの一助になれば幸いです。

コメント

このブログの人気の投稿

最近面白かったゲーム(2018/06/04)

1.ロレンツォ(評価:7/10)  リソースカツカツのワーカープレイスメント。  ワーカーにパワーがあり、パワーは共有ダイスによって決まるため、実質的にはダイスプレイスメントではないかと思います。  ゲーム的にはカードが中心で、どのカードを取得するかが大切になってきます。  カードはおおまかに4種類に分類でき、1種類のカードを集めると大きく得点になりますが、獲得には他の種類がある程度必要になる絶妙さとなっています。    ダイスが共通というのが面白く、通常のダイスプレイスメントよりも運要素が減り、他人のダイス目をいちいち確認しなくていいのは非常に遊びやすいです。またパワーを持たないワーカーだったり、エリアごとに一番手が少しずつ得だったりするのもリソース管理や早取りにアクセントを付けていて、楽しさも悩ましさもひとしおです。    全体的にリソースはカツカツで、ワーカープレイスメントらしいアクションやカードの取り合いにフォーカスされた、明快さの気持ちいい作品です。 2.アルペンツィアン(評価:8/10)  2018ゲムマ春の新作。ダイスを使った紙ペンゲーム。  スタートプレイヤーがラウンドのはじめに全てのダイスを振り、その後手番ではダイスを一つ選び、5色あるマスから空いているところに選んだダイスを配置。対応する目を、自分のシートの対応する色に書き込みます。  やることはたったこれだけなのですが、得点周りが非常によくできており、自分だけでなく他プレイヤーの書き込み状況を考えなければなかなか勝てないようになっています。  ダイスゲームにしてはダウンタイム長めですが、シートへの書き込みにお絵描きを推奨しており、ちゃんと後から見てわかれば自由にマークを描けるのが面白いです。遊んでみて、「ダウンタイムが足りない」と言われるのも納得です。  ダイスゲームらしい運の楽しさがあり、シートを埋めていく箱庭的楽しさがあり、お絵描きという根源的な楽しさがあり、それでいて取捨選択するジレンマの楽しさもある傑作だと思います。

【紹介】大鎌戦役

 この記事は ボドゲ紹介 Advent Calender 2017 、4日目のものになります。  詳しくは是非リンク先を!  さて、今回は紹介ということで、僕が今年初めて遊んだ中で最も好きなゲーム、大鎌戦役を紹介したいと思います。   ◯概要  以下、アークライト様より引用。  『サイズ』は1920年代のもうひとつの世界の舞台にした、重量級4X(探検・拡大・開発・破壊)ゲームである。そこは農業と戦争の時代、そして傷ついた心と古びた兵器、発明と勇気の時代であった。 欧州に積もる雪は人類最初の世界大戦の灰で黒ずんでいた。かの大戦に重装甲兵器《メック》を送り込んだ「ファクトリー」と呼ばれる大都市国家はその門戸を閉ざし、近隣国家に注視されていた。戦場へと赴く五カ国のうち、自分の帝国を東欧の支配者にまで成長させ、富と名声を得るのは誰か? 世界中で数々の賞を受賞した世紀の傑作重量級ゲームが、完全日本語版となって堂々登場!  というわけで、巨大兵器メックが闊歩し灰燼烟るディーゼルパンクな世界で、謎の大都市国家ファクトリーと東欧の覇権をめぐる、ドラマとロマンの溢れるゲームです。 ◯魅力その1――シンプルなベース  このゲーム、プレイ時間は115分の4Xゲームなだけあってそれなりにルール量があるんですが、実際にはそんなに難しいゲームじゃなかったりします。  というのも、プレイヤーに与えられている選択肢はたった4つなのです。手番では個人ボードに描かれた4つの区画から、1区画を選択します。この1区画は上下に1アクションずつアクションが示されていて、この2アクションをそれぞれ実行できます。  つまり、4組8アクションから1組2アクションを選ぶだけなんです。  もちろんこの選択肢には各国の特殊能力なんかも絡んでくるので一筋縄ではいかないわけですが、それでも4つから1つを選ぶというのは比較的わかりやすいんじゃないかと。 ◯魅力その2――直接攻撃の軽減  4Xであり、戦争をテーマにしているだけあって戦闘がありますが、このゲームにおける戦闘は『殴りかかって勝ったのに痛い』可能性があります。  というのも、ゲーム中に非戦闘員であるワーカーを戦闘に巻き込んだ場合、勝利点に直結する民心が下がるのです。  また、戦闘で勝つために必要な軍事力は使い切りで...

【紹介】バトルライン

9つの戦場。どこで勝つか、どう勝つか。 【評 価】9/10 【運要素】中。60枚から30枚ずつ引くので手札運はそれなり。 【戦略性】高。局所勝利や役の関係があり、意外といろんな作戦で遊べる。 【難易度】易。ルールもやることも目指す方向もわかりやすい。 【ルール概要】  1.手札から9つあるフラッグのいずれかにカードを1枚出し、その後山札から1枚手札を補充する。  2.フラッグごとにポーカー的な役を作り、強い役を作ったプレイヤーがフラッグを入手する。  3.連続した3箇所のフラッグか、過半数のフラッグをいち早く取得したプレイヤーの勝利。 【魅力その1 ジリジリした駆け引き】  ゲームでは手札からカードを1枚プレイし、その後山札から1枚補充する手順ですが、遊んでいると「1枚引いてからプレイしたい」と思うほどに苦しさを感じます。  手札の死に札をなるべく増やさず、それでいて形を決めすぎて場で負けてしまわないよう、なにをどこにプレイするか素敵な悩ましさに苛まれます。  苦しくも楽しい時間を間違いなく過ごせます。 【魅力その2 2つの勝ち方の戦略性】  このゲームの勝利方法は2つありますが、どちらかだけを重視してはなかなか勝てません。かと言って両方で勝つことも難しいので、バランス感覚が問われます。  また、どうすればその勝利につながるか、前述の駆け引きも含めて考える必要があるのが面白いところです。 【魅力その3 特殊カードの有無による変化】  バトルラインには特殊効果カードがいくらか含まれています。  しかし、クニツィア氏の作品には「バトルライン」から特殊カードを抜いたような「ショッテントッテン」というゲームがあります。  特殊カードが入っていれば全体的に展開の幅が広く、派手めになります。逆に特殊カードを抜くと地味ですが、その分引き締まったゲームを楽しめます。  いずれもそれぞれの面白さがあるので、どちらも是非試して楽しんでほしいです。 【総評】  シンプルでいて強烈なジレンマを楽しめる、2人専用ゲームの傑作です。  僕が書くべきことは多くありません。是非一度遊んで、クニツィアジレンマをご堪能ください!